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劇団制作社樺澤良の!!!!! 「制作王子、ニューヨークへ行く~米国☆留学記~」 “制作王子”こと劇団制作社・樺澤良による、ニューヨーク“制作”留学日記。 Vol.5 クイーンズ・ブルックリン

11.12/13


※クイーンズにて。
「USA」と書かれた靴下3足$1で売ってます!!

※ブルックリンにて。
モミの木がすさまじく並んでます。

皆さん、こんにちわ!!!!!日本でいうところの楽天市場のようなネットショッピングサイトでebayというのがあるんですが、すっかりそれにハマりまくっている樺澤です!!!!! ※ただ眺めてるだけ。

今日の一言:フロリダにあるディズニーランドは山手線の内側面積の1.5倍あるらしい!! 是非に行ってみたい。(これに関するご意見はこちらからっ:info@seisakusya.jp または twitter ID @kt_ekimae)

早いものであと1週間もするとこっちに来てから1ヶ月が経つという事実に自分でも驚いています。普段旅行で来るとたった2週間くらいでも結構ホームシックになるのに、なんだかんだと忙しく1日があっという間です。書きたい事が山のようにあるのですが、コネチカットでの講義の内容はまた後日に詳しく書くとして、今回は講義以降の事について書いていこうと思いますよっ。

11/20にコネチカットのウェスリヤン大学での講義が終わり、その日のうちにマンハッタンへ戻ってきて例のTHE POD HOTELにてまた、1泊。翌日にすぐ隣の街、クイーンズで生活を始めました。クイーンズ、そう、そうです。『星の王子 ニューヨークへ行く』の舞台となった場所ですね、まさに! まさに!! エディ、エディはいずこですか。

はい、クイーンズについて説明します。ニューヨークはブロンクス、ブルックリン、マンハッタン、クイーンズ、スタテンアイランドという5つの行政区に分けられているうちの1つの地域の名前です。つまり、ニューヨーク市クイーンズ区というと分かりやすいかもしれませんね。ここクイーンズはまさに移民の国、アメリカを象徴するような人種の多さに、「ここもニューヨークなんだ!?」とモノを知らない私にとっては意外な印象を持ちます。治安は非常に良く、もちろん夜中でも普通に歩けますし、非常に住みやすいところです。そしてファミリーの多さと言ったらそれはもう!! 街で飛び交う言語は当然英語だけではなく、それはもうパニック状態。スーパーのレジ打ちの人も一体何カ国語しゃべってるんですかと問いただしたいくらいです。

11/21にクイーンズに来て、さて色々と動こうと思ったらこの週はサンクスギビングというクリスマス前の大型連休(収穫感謝祭)がちょうどやってきてしまったため、もろもろのオフィスが休みで想定していた仕事は全くできず、ほぼ家にこもっている状態でした。

これにて私のクイーンズでの生活はあっけなく終焉を迎えます、ほんとに。結局クイーンズでの私の行動は自宅とフードマーケットの「Met」の往復がほぼ70%を占め(主婦!!)、あとは郵便局にちょくちょく。たまにイーストビレッジまで足を運ぶも目当ての日本食材スーパーはつぶれてるという始末っ。ここでの生活のバックグランドにある弱肉強食っぷりにガグブルとおびえて引きこもります。

サンクスギビングがあけて、12/1からはブルックリンに移ります。ブルックリンはさきほど説明した通り、ニューヨーク市を構成する5つの行政区のうちの1つです。ここはニューヨークの人から言わせると東京の代官山のようなところだと言います。確かに南米方面からの移民はほとんどいなくてアメリカ人とヨーロッパ系の若者の街といった感じで私の家の前からはエンパイヤステートビルが川向こうに見え、非常に賑やかです。今、住んでいる家も日本の住居とは違ってスタジオが一体になっているという不思議な構造。そう、この構造、日本人にとっては珍しいでしょうからここぞとばかりに紹介しておきます。

まずここはおそらく元々は倉庫だったのですが、そこを改造して、住みながらにして自分の芸術活動を行う事ができるという、アーティストにとっては魅力的な場所です。スタジオ構造なので普通の住居とは結構な違いがあるのですが、おそらくペインターの人達にとってはこれ以上の環境は無いのではないかと思います。そうです、隣の部屋にはペインターの方がいるのですが、イタリア人と日本人のハーフです。そして普段、日本では目黒に住んでるらしい、感動ものですね。出会えました日本語圏の人に。この人もACCでこちらに来ています。

この家の名称はPointBというのですが、ここは全部で8つのスタジオ兼住居と管理事務所、そして叩き場で構成されています。なんだか五反田にある某劇団みたいですね。参考URLに写真があるので是非確認をばっ!! しかし、ここはむちゃくちゃ寒い、寒い、寒い。壁と床がコンクリートなのでもはや監獄かと思うくらい寒いっ!! こういっては何なんですが私は制作者であるので実はスタジオ、いらないんですね。もう本当に残念!!!!! ここを誰か使わないだろうか、と日々悶々としています。

ここ、PointBでは月に一度、生活をしている人達によってそれぞれの活動の簡単なプレゼンをできる機会があります。これは早速ガシガシとプレゼンしなくてはと持って来たDVDをみてもらいます。本当は各自10分程度のようですがDVDではしょうがない、全部で30分くらい時間をもらいました。私がここ1ヶ月で感じた事としては皆、ジャンルを越境して感心を示せる事。ここにはドキュメンタリー映画を撮影している人もいればペインター、写真家もいる中でそれぞれがそれぞれのジャンルの知識について結構貪欲なんですね。私もこれは見習わなければならないという事を最近、夜な夜な考えている次第です。

ニューヨークの極寒の冬を越えていくためにダウンジャケットプリーズっ!!!!!

つづく

参考URL

PointB:
http://pointb.org/enter/wp-content/plugins/wp-password/login.php?err=&destination=/enter/


■樺澤 良(かばさわ・りょう)■

劇団制作社 代表。 1979年、東京都板橋区出身。(株)メジャーリーグにてプロデューサー・笹部博司氏に師事。2005年、制作者のみで構成される「劇団制作社」を 旗揚げし、小劇場演劇界の制作受託を中心に活動を展開。過去の主な制作受託に「庭劇団ペニノ」「劇団鹿殺し」「フェスティバル/トー キョー」「鳥肌実全国時局講演会」「劇団、江本純子」「パルコ劇場」「東京芸術劇場(『芸劇eyes』、『TACT/FESTIVAL』、『チェーホフ?!』)」などがある。その他にも、東京都初所有の舞台芸術のための稽古場施設「水天宮ピット」の運営制度の設計や、「481engine」「CoRichチケット!」といった票券管理システムの開発協力にも携わる。現在、バナナ学園純情乙女組の制作統括として従事。2011年、「Asian Cultural Council」 の助成を受けてニューヨークへ留学。最近出来た趣味は釣り。
劇団制作社:http://seisakusya.jp

Asian Cultural Council:http://asianculturalcouncil.org/japan/


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