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劇団制作社樺澤良の!!!!! 「制作王子、ニューヨークへ行く~米国☆留学記~」 “制作王子”こと劇団制作社・樺澤良による、ニューヨーク“制作”留学日記。 Vol.2 ニューヨーク到着

11.11/13


マンハッタンへ!!
※写真は最終的に泊まったThe Pod Hotel。星条旗に光が!!まぶしい!!

マンハッタンなう!! 樺澤です!! ツイッターで「なう」とは絶対に言いたくなかったんですが、さすがにこちらにいると日常的に「なう」と連呼せざるをえません。
今日の一言:「携帯のバイブが鳴るとパペットみたいにうごくよね」アメリカ人は携帯のバイブの事を説明する時にこのように表現します。(これに関するご意見はこちらからっ:info@seisakusya.jp)
「次回は7月に来た時の集中講座のくだりを!!」と言い残して前回を終えましたが、あまりにも書くべき事が増えたので急ハンドル切ってNY到着時の事をお伝えしようと思いますよ。題して『地球の歩き方には絶対に載っていないSPA!編集部ばりの突撃取材 in NY』です。この身を削って得た情報、心して覚えておいてくださいね♪
11月16日にデルタ航空172便で日本を飛び立ち、NYに到着したのですが、まずはマンハッタンでの宿泊先を実は取っていなかった(!)ので、冷静に空港でホテルを探していたところ黒い革ジャンを来た男性が私に近づいてきました。瞬時に私は、これはいわゆる白タクだな、と理解したのですが、白タクというものに少しだけ興味があった(なぜか!!)ので話を聞いてみる事に。ここからが悪夢の始まりです。マンハッタンまで$67-と言われたので(タクシーでマンハッタンに行くまでの相場は$60-)、得意の値切り交渉を開始。最終的には$45-まで値を下げる事に成功しました。やりましたね。Air Trainという公共交通機関を使うと$10-もあればマンハッタンまで行けてしまうのですが、なにせ荷物が爆発的に大きかったのでタクシーを選択。こればかりはしょうがない。
普通、タクシーは“イエローキャブ”と呼ばれる黄色い車体なのですが、当然そのタクシーは黄色ではなく、むしろ黒塗りの高級車。もはや白タクではなく黒タクですよ、黒タク。「あなたイエローキャブじゃないですよね」とあえて突きつけると「同じようなもんだ」と言われます。車に乗ってから最初の方は世間話をされます。話してると感じますがこの運転手、実に良い人なんですね、しかし良い人というよりは良い人を装った人というべきでしょう。私もこの時点では$45-に納得してタクシーに乗ったので、この人は本当に良い人なんではなかろうかと思っていました。むしろ私の方が良い人でした。
空港に後戻りができないくらい走ると運転手は「それで、料金の確認だけどもタクシー代が$45-でサービス料(?)が加算されるから合計で$245-なんだけども良いかな?」と言ってきます。当然即座に「No」と突き返しましたが、「いやいや」と永遠続くのではないかと思われる攻防が続きます。ここは運転手のモチベーションを下げるくらい怒っておかないと費用がかさむと思ったのでまずは3回連続で「$45-だけだと言ったよね!!」と意思を表明。しかし、運転手は「この車はハイグレード車だから」と知らんぷり。こうして白タクは後戻りできないところまで行ってから本気を出してくるようです。その運転手の顔は恐ろしく冷静でした。あと、悪い人は声が甲高い!! なぜでしょうか、悪い人になっている時、大抵の人は声が甲高くなっています。地球の歩き方にこういう事が細かく載っていたらもっと多くの日本人が救われるのにと私は強く、強く思った次第です。
しょうがないので値切り交渉を開始。まずは途中で降ろしてもらおうという事でこのすぐ近くの駅を聞いたところ、ジャマイカ駅があるとの事。遥か遠くまで来たもんだ(落)。「$80-までしか私は断固として払わないよ」と拳を握りながら話すと「いや、$100-だ」と運転手。まぁそれで降ろしてもらえるならばしょうがないと、駅に到着した時に強く$20-札を5枚、バンっ!! と渡すとまた甲高い声で「$80-しかないよっ!!」としらばっくれてきます。みなさん、ぼったくられる際には自分の手の中で札を1枚ずつ数えるのを運転手に示しながら渡しましょう。ここ大事です。結局、しらばっくれたのは訂正させる事に成功しました。
こうして私は空港からたったの15分ほどで$100-をもぎとられ、留学記のネタを買い取った形になりました。そこからエレベーターの無い地下鉄の階段をスーパーヘビーな荷物を抱え降りて電車に乗り、マンハッタン入りする事になるのです。制作の話とまったく関係ないように思えますが、実に重要なお話。一路、マンハッタンへ!!

参考URL

H.I.S.ニューヨーク支店便り(白タクの事が書いてあります):
http://ameblo.jp/his-newyork/entry-10020440441.html



■樺澤 良(かばさわ・りょう)■

劇団制作社 代表。 1979年、東京都板橋区出身。(株)メジャーリーグにてプロデューサー・笹部博司氏に師事。2005年、制作者のみで構成される「劇団制作社」を 旗揚げし、小劇場演劇界の制作受託を中心に活動を展開。過去の主な制作受託に「庭劇団ペニノ」「劇団鹿殺し」「フェスティバル/トー キョー」「鳥肌実全国時局講演会」「劇団、江本純子」「パルコ劇場」「東京芸術劇場(『芸劇eyes』、『TACT/FESTIVAL』、『チェーホフ?!』)」などがある。その他にも、東京都初所有の舞台芸術のための稽古場施設「水天宮ピット」の運営制度の設計や、「481engine」「CoRichチケット!」といった票券管理システムの開発協力にも携わる。現在、バナナ学園純情乙女組の制作統括として従事。2011年、「Asian Cultural Council」 の助成を受けてニューヨークへ留学。最近出来た趣味は釣り。

劇団制作社:http://seisakusya.jp

Asian Cultural Council:http://asianculturalcouncil.org/japan/


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