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「今あるモノを花ひらかせよう」鹿児島県大隅半島に移住したダンサーJOUの芸術地域おこし活動レポート Vol.4

13.05/22

「劇場」という枠をはみ出して、「地域」の中で活動されているダンサー・JOUさんによる新コラム!今回のテーマは「よそ者の立場で、人や場をつなぐアートイベントとしての芸術祭を開催」!おおすみ夏の芸術祭2012開催の経緯からとこれからの連携までをご紹介!

よそ者の立場で、人や場をつなぐアートイベントとしての芸術祭を開催


この笑顔とアートを引き合わせたら起こるかもしれない化学反応は、何だろう?

皆さん、こんにちは。
降灰が大隅半島から、鹿児島市内へ流れる季節になりました。
これはどういうことかと言いますと、鹿児島県は2つの大きな半島を桜島という活火山がつなぐような形で本土の最南端を形作っており、その桜島から、ほぼ毎日のように出る噴煙が、冬は大隅半島へ流れ、夏は西側の薩摩半島へ流れます。春はその風向きの変化の移行期。そのような変化の中で、3月末から4月にかけて近所では、早期米の田植え風景が現れます。

今は、夏に開催する市町を越えた広域芸術祭の準備で東奔西走の日々です。昨年の夏に東京から鹿児島にスロー移住する中で開催した「おおすみ夏の芸術祭2012」は、4市町にまたがる4会場で2週末を使って開催されました。今年はそれがさらに広がって8市町にまたがる20以上の会場で、3週末に渡って開催する予定です。

まずは、昨年の経緯をお話ししてみたいと思います。


地元の高校生ボランティアチームとのワークショップで地域の地図を作ってもらった。

おおすみ夏の芸術祭2012開催の経緯~つなぎたいもの

昨年2012年3月にお台場からフェリーに乗り、北九州の門司港に到着。
1日かけてゆっくり車で南下し、鹿児島県大隅半島へ到着した時から、夫婦2人での、先の見えない「おおすみ冒険生活」が始まりました。

「東京からわざわざ、こんな何もないところへ来て、何をするのだ?」
という質問に、自分達に何ができるか、どういうことがしたいのか、
「こういうこと、実際にやってみせちゃおう」というような経緯もあり、
よそ者でありながら、市町を越えて開催する広域芸術祭が始まったわけです。

鹿児島といっても広く、有名なのは、桜島、砂風呂で有名な薩摩半島の指宿、坂本龍馬の新婚旅行先としての看板をかかげ、毎年、クラシックの音楽祭なども活発に行なわれている霧島市、バスや市電のある都会・鹿児島市、西郷さん、などが皆さんの知る鹿児島ではないかと思います。

そんな中で、私達が家を探したのは、鹿児島でも陸の孤島と言われている大隅半島。
桜島を挟んで薩摩半島の反対側、太平洋に面した大きな半島です。

空港から1時間に1本のリムジンバスで2時間。
その先のバスも、1時間に1−2本がせいぜいで、バスのない地域も多いです。

当然、各市町に公民館や文化会館はありますが、演歌や歌謡曲の舞台が1年に1回ある程度というのが平均的な使われ方で、あとは、子どもたちや地元の方の発表会。プロの現代芸術舞台作品が上演されることは、ほぼありません。
ましてや、ジャズやミュージカルといった舞台はあっても、コンテンポラリーダンスや実験音楽、即興などは、皆無です。
(*現在は、お隣の鹿屋市には高校生ミュージカルを指導されてる方がいて、地元にも定着し、少しずつ変わって来ているようです)

そうした地域の状況の中で、「君たち、何者?」という問いかけへの答えとしてまずは自分達の紹介も兼ねて、コンテンポラリーダンスや音楽のライブ・パフォーマンスを見せよう、ということとこちらに自分達がいるこの期間、例え受け入れ環境が整わなかったとしても、
「鹿児島に行きたい!」という東京のアーティストがいるのなら、折角だからこの地へ来て欲しい。
この際、来れる時に呼べる時に呼んでしまおう、、、という気持ちがありました。

同じパフォーマンスでも、芸能人のように自分達のステージを売り、回していきたいわけではないし、ダンスや音楽のお教室を持ち、生徒を抱えたいわけでもない。
「アートって、何?」と言う人が多い大隅半島が持つ「未知なる可能性」「原始の日本」という魅力と、これまで自分とつながってきた人達とをつないだ時に起こるであろう化学反応が見たかった、という言い方が一番近いかもしれません。
「なんか、面白いことになるかもだぞ」という直感です。
同時に、「ダンスで人や場をつなぐ」ということ「ダンスを通して、枠と遊び、枠を外し、自由な感覚になる」ということを、あらゆる角度と方法からずっとやり続けて来た、自分なりの創作活動の延長線上でもあったのでした。

つなぎたい対象が見つかった時、つないだ両者にとって喜ばしい効果を模索します。
そのイメージに向かって、コトを起こします。
「喜ばしい効果」とは、変化であり、発見であり、今まで気づかなかった新たな選択肢としての情報が加わり、可能性が広がる、ということでもあります。もしかしたら余計なお節介で頼まれもしないのに、勝手に仲人をやってるようなものかもしれません。この両者とは、地域であり、都会や海外や地元のアーティストであります。
やっていることは、地域おこしであると同時にアートイベントのプロデュースでもあるわけですが、その動機は「クリエーション」の時の感覚そのままです。そのイベントの結果の収支、経済効果を考えずに「純粋にクリエーション」に没頭しているという状況において「これは、作家としての活動である」と自分達の活動を定義付けました。
外国の友人に言わせると「劇場枠を越えて社会と芸術の関係という要素を取り込んだアートワーク」なんだそうです。

「鹿児島、面白い!」「ミュージカルや楽曲ライブのような定型の枠のないパフォーミング・アーツ、面白い!」
自己紹介も兼ねて、自分にとって面白いと思う両者を引き合わせるための芸術祭でした。

作家としては、目の前にいる鹿児島の「あなた」と、別れて来た東京や海外の「あなた」を感じ、つなぎたかったのです。
それが何故、地域にとって必要なのか?それを考え、適切な言葉を探し、説明していきました。
どういうつながりかというと「家族の様なつながり」を作りたかったのでした。
自分達と地域、というだけでなく、
将来の観客やサポーターにもなり得る地元の皆さんと将来の住民にもなり得るゲスト・アーティストの間にも同様に、です。
(このコンセプトについては「セカンドホームタウン・プロジェクト」として、前の回でも少しお話ししています。)
そうして、未来の「つなぐ」に向かうための「つなぐ」を創りだすことで、沢山の発見や出会いがありました。

また、何故「つなぐこと」が面白いのか、引き合わせると両者にどんなイイことがあるのか?
それを言語化し説明していく中で、それに向かっていくようなプログラムの基本やイベント全体の基本理念が形成されていきました。


休校中の川上中学校の校舎に展示された高橋英明さんとGOTO AKIさんのインスタレーション作品。

大切なのはノウハウだけでなく、起点と終点

どんな場合でも大切な問いかけは2つです。
「何故、それをやりたいか?」
「それをやることで、何処へ向かいたいか?」

これが、行政が相手になると加えて、
「多くの人にとってメリットのある事業なのか」
「収支はどうなるのか」
「具体的な数字としての効果」
と、いうような項目が重要になってきます。

それはもちろん、大切なことですし、その辺を上手に説明できてしまうとすでに成功したような気にもなります。
しかし、できればそこに、数字と、数字に裏打ちされた起点と終点があるといいな、と思っています。

とかく、「どういう風にやるか?」という方法論やノウハウにのみ焦点をあてて、熱心に追求しがちな私達の社会ですが、起点と終点という2つは、クリエーションにおいても、プロデュースやマネージメント、ビジネスにおいても、持っているか否かで、その過程における判断や選択に、一貫した統合性を持てるかどうかの差が出てきます。
常に問いかけ続け、自分なりの明解な答えを、自分なりの言葉で持ち、チームとしてそれを共有できていなければ、自分達の作るもの、仕掛けるものの軸はすぐにズレてしまいます。

その2つの問いかけに対して、自分なりの言葉でではなく、教科書通りの答えの文章を答えているうちは、作るものも自ずと教科書通りの「どこかで見た様な」完成品になります。

誰のものでもない、自分の言葉で語れるイメージであり、夢、があるのであれば、企画も事業も作品も、輝き、生きてきます。


新聞記事の一例

やり方、ってマニュアルはないんですけど
折よく、FMラジオに出演させて頂いた時に「日常の空いている場所を利用して芸術祭をやりたいので、空き店舗や裏庭など、”ここ、使って良いよ”という場所があったらぜひ、一緒に何かやりませんか?」というような呼びかけをしたのが第一歩でした。

ラジオ以外でも呼びかけをしていたところ、人がつながり始めました。紹介して頂いたり、タイミング良く偶然が重なりました。

「予算がとれたからやりましょう」という企画ではなくて、全部自腹。
家を探しながら、仕事も探さず、芸術祭の会場に名乗りを上げてくれた皆さんやその所在市町の役場の皆さん、それぞれの会場間は、車で小1時間の距離だったりしますが、毎日、沢山の人に会い、沢山の説明をしました。

そんな可能性があるか、この企画を通してどういう付随的なつながりが作れるのか、全く検討もつかなかったのですが、毎日、行った先で紹介され、また会いに行って、、、という日々でした。

フル設備の劇場がなくても、あるモノでできることを考えるのが楽しい。一枚岩を流れる滝の上でストレッチ、とかもありかな?とか。

お金集めだけは、どうしても心理的にできなくて、お金よりも人のつながりやお金以外のサポートとつながりたかったのです。
「ダンスや音楽のパフォーマンス」と聞いて「で、チケットを何枚買えばいいの?」と
単刀直入に聞いて下さる方もいましたが、「いえいえ、入場無料なんです」となると、
「は?で、何すればいいの?」って話ですよね。
「現物支給的な何か、です」
と、わけわからないことを要求していました。
「今あるモノで、自分にはいらないけど、それが誰かの役に立つかもしれない。
じゃあ、それを分ければいい」
そんな考え方を伝えていきました。

「お金は出せないけど、お握りなら作れるから、食べてね」
これでもいいんです。

「お握り作る暇はないけど、この畑の野菜、持ってって良いよ」
それでもいいんです。

「ゲストを泊める場所なければ、家に1人だったら泊まってもいいよ」
「送り迎え、その日のこの時間だったらできるよ」

もうすでにある答えの中でばかり暮らしている私達なので、AかBか選べ、というような簡単な選択ではなく
「なんでもいいから、自分で考えて」という選択をする機会は滅多にありません。
「面倒くさい、わからない、だから何か決めてくれ」何度言われたか。

やりたいことについて、できるだけわかりやすく説明する努力をしながら、「やり方」だけは、地元の人達と一緒に作っていきたかったのでした。
「やり方を一緒に作る、工夫し続ける」
これもやりたいことの1つだったからです。


初めてのコンテンポラリーダンス即興を見た高校生チームの感想。

小さなことをつなげようと奔走
昨年は、4会場のうち、ホール的な会場は最後の1カ所だけでした。あとは、休校中の中学校の教室、民族館の展示会場、温泉宿泊施設の展望ロビー。キャパ的には40~50名が良いところです。その規模なら、予算を考えるとペイできませんが、クオリティやマネージメントを考えると、無理せずできるちょうど良い範囲です。夫婦2人しか実務ができる状態ではない、というメンバー構成の中で、集客やチケットに苦労せず、イベントの内容に集中できるからです。

この考え方は、今年、第2回の芸術祭を準備する上でも、生きています。
何か実験的なことをやる土壌を作ろうと思ったら、50~100名キャパシティの自由な使い方ができる空間を、実験したい人に解放していけばいいんだと思います。

収容人数が100名以上になってくると、集客問題が発生します。
元々、実験的な企画を面白がれる土壌はないわけですし、入場料が映画より高いとなると、「じゃあ映画行った方が、ハズレが少なくていいよね」ともなります。

例えば50名程入る自由空間を各市町に1つずつ、公民館や集会場的な安価で、1日や1週間単位でまるまるアーティストに渡し、入場料も500円とかドリンク付きで1000円とか、「ちょっとお茶飲む感じ」程度にして、実験を気軽に楽しめる場を作れば、もっと面白いことが出て来るのではないでしょうか?

横道にそれましたが、芸術祭のコンセプトの1つとしても「小さいことをつなげる、積み重ねる」として、繰り返し皆さんに説明して回りました。

「小さいことをつなげたい」
「お金は、出せる人は出せばいいし、出せない人は現状でできることを工夫して考えて欲しい」
つまり、やり方も含めて、
「自分で考えて、自分で作る」
「家族の様なつながりをアートイベントで作る」
にこだわっての芸術祭でした。


始まりの挨拶。「こんなにこの学校に人が集まったのを見たのは初めて」と卒業生である高校生が話してくれた。

面白がったのは、私達だけではなかった
「鹿児島、面白い!」と面白がってその魅力を伝えるべく、という気持ちからもスタートした広域芸術祭でしたが面白がったのは、よそ者の私達だけではなかったようでした。

「イマドキ入場無料とは、どういうこと?」
「セカンドホームタウンって、もしかしたら、この地域に合っているかも?」

と、地域の皆さんが面白がってくださいました。
新聞記事やラジオ、テレビに紹介され、新聞記者の方のわかり易い的確な言葉での説明記事を読むことでまた、
「ああ、こういう言い方をすればいいのか」と、自分達のやりたいことを再認識した思いでした。

記事やニュースになることで、地域の皆さんの反応も変わってきました。
「テレビ見たよ」と応援して下さる方もいました。

自分達だけの言葉では、じっくりと膝を突き合わせて語らなければ伝わりにくいことが言葉のプロの演出で、さっと広まる。

メディアの波及効果を知った思いでした。

「セカンドホームタウン」でピンと来なかったご近所さんが「第二の故郷」という新聞のタイトルを見て
「なるほど、わかった」と応援者に回って下さったりもしました。


「日常の風景を変えること」も芸術祭のコンセプトの1つ

恊働相手の体制を理解して進む
開催会場の1つからお金を頂いた唯一の少額資金を使って、その金額内でできる部数のチラシが刷り上がったのが、開催日の1週間前であったにも関わらず、芸術祭は、大成功でした。
他は全部、手弁当。
会場の皆さんも共催ということで、会場を提供してくださり、宣伝を協力して下さり、手作りの恊働作業でが気持ち良くできました。
失敗は、会場側の体制を理解していないと、起こります。
決定権が会場担当者や責任者にない場合、結局、全てを決定権のある人物と確認していかないと、「聞いてみたけどできませんでした」
が本番当日では、遅すぎるからです。

どんなタイミングで、どういう決断をする組織なのか、それを把握していると、共同作業がし易くなります。

これは、ノウハウというよりは、人間関係の基本のような気がします。

個人との付き合いでも、自分の欲求を伝えるだけでなくそのヒトの判断基準や価値観を知り、それを踏まえて提案していくことで、一緒の作業が断然、変わってきます。
だからこそ、「起点と終点」を知りたいのです。個人でも組織でも。


民族館の展示スペースがダンスと音楽の会場に。皆さん、生まれて初めての体験。

イベントや企画は、目的ではない
市町を越えた広域芸術祭は、それをすることが目的ではありません。
そこで私自身も踊る機会を作りますが、自分が踊る機会を作りたいだけでもありません。
イベントを通して「出会い」「発見」「つながる」ことを作っていきたいのです。
人と人、場、地域と地域、アートと社会、異分野、異業種、、、様々な考え方や情報。
それら全てに関して、です。

それを達成するために現時点では「広域芸術祭」が方法として有効だと思うから、やっています。

そのため、アーティスト側にも、芸術祭としてはあまりないリクエストをしています。
本来、芸術祭と言うと、「自分の作品を持って来て上演する」、あるいは「自分の作品をそこで作って上演する」、ですが、ここでは「まず、場所と出会い、地域の人と出会い、知らないアーティストとコラボレーションする」
という普段の自分の制御範囲から逸脱したことを楽しんでください、というリクエストをします。

自分の作品を売り出したいタイミングのアーティストさんには不向きなプログラムです。

しかし、意外にも「もう1つのつながりの可能性を作る」というコンセプトに賛同して面白がってくれる奇特なアーティストが国内でも外国でもいて、「芸術祭に来たい」というアーティストが増えています。


高校生チームが作った地元の地図。自分達の地域の再発見もしてほしいと思っている。

2倍、2倍、5倍?!
昨年、全くの手弁当で「オモシロイから」と、皆さんと一緒に作った地域巻き込み型広域芸術祭は、今年もさらにつながりの輪を広げて開催する予定です。ゲストアーティスト数と市町数は2倍、会場数は5倍に膨れました。

お蔭で、ただ打ち合わせをするだけでも、大変なことになっています。
大隅半島は車移動で距離があるので、せいぜい1日4カ所も5カ所。
大隅半島から車で2時間の距離にある鹿児島市内は、都市として利便が良いので1日に10カ所近く、まとめて回ったりしています。

2倍5倍と景気の良い数字ですが、1つ1つは小さなことなんです。
数を増やすことが目的でもありません。
あくまでも「つながり」「発見」「出会い」です。

出会う先には、様々な価値観や目的の人々がいます。

日本に限らず昨今、メニュアルやノウハウを上手にコピペして形だけ拝借、という人達もいますが、不思議とつながる先の皆さんは、それぞれの言葉で魅力的に語れる、信念と個性を持った素敵な方ばかりです。

この出会いの1つ1つを宝物のように感謝し楽しみながらの作業なので、大変なこともあまり大変に感じません。

一緒に頑張ってくれる人がいること、一緒に面白がってくれる人がいること、それもまた、大きな支えになっています。


会場の1つ、肝付町川上中学校は、重要有形文化財でもある。

ボランティアスタッフ募集!とこれからの連携
今年の広域芸術祭は7月19日から8月4日。
7月19日、鹿児島市をオープニングに、伊佐市、霧島市の小さな会場を回り、7月26日から8月4日まで大隅半島の予定です。
ゲストの皆さんも会場の皆さんも地域の皆さんも、関わって下さった方々がそれぞれ、「出会い」と「発見」をし、「つながり」の種を見つけて、今後に向かって育み始めてもらえたら、それが何よりのことだと思っています。

昨年は、鹿児島市内のNPOの方からのご紹介で、鹿児島大の学生がボランティアスタッフで参加し、「鹿児島市に育ったけど、初めて大隅半島に来ました」という女子大生もいて、うれしかったです。
今年は、ボランティアスタッフやインターンも、東京や他県からも来て、鹿児島各地に滞在してもらえるように、各地の皆さんと一緒に、受け入れ態勢を少しずつ作っていきたいと思っています。

車がなければどうにも動けない大隅半島では特に、全ての準備が整ってから何かをするのではなく、例えば「来たい!」と面白がってくれる人を受け入れながら、受け入れることで生じる現実の課題と問題を、少しずつ解決していければ、と思っています。

提携宿を利用することでレンタカー代がフリーになる「おおすみレンタカーフリー」の支援も鹿児島県が期間限定で実施中です。
折角開通した新幹線の駅も、鹿児島市内止まり。
大隅半島へは、相変わらず、鹿児島市内からも鹿児島空港からもバスで2時間。
陸の孤島状況は変わりません。
なので、交通の便の含めて、そうした観光的な部署とも連携をとりつつ、また新たなつながりを作っていきたいと思っています。

1つの企画から、どれだけ連携し、それを面白がったり、活用してもらったりできるつながりを作り続けていけるか。
喜ぶ人が多ければ多い程、企画は成功するし、その喜びが継続すればする程、企画は存続し、生き続けるのだと思います。

地域とアートの関係の中で、創造的な語り場をどう作っていくか。

一般的にどのような業界でも場面でも、1つの企画の恩恵を受ける人が固定化し、硬直化し始めた時、企画そのものの持つ本来の役割と寿命が終わるように感じます。
まだ始まったばかりの芸術祭は、地域のファン、リピーター作りを目指してもいますので、「同じ人」に戻って来てもらうことも前提となってきますが、その「同じ人」が次に来る時に「自分にとって大切な人」を連れて来たくなるような場を作りたいと思っています。その「人」から新しい「人」へのつながりが生まれなくなった時がもし来たとしたら、その時は、芸術祭を止めて他の方法を見つけることをすべきではなかろうかと。
そうなるまでにはまだまだ先の、生まれたばかりの広域芸術祭。循環型会場の芸術祭は他にもありますが、8市町で開催する連携芸術祭というのは、珍しいかもしれません。

「このまちを盛り上げよう」「この分野を盛り上げよう」と各地各所で頑張っていらっしゃる方の間をゆるやかにつなぎながら、どこまで丁寧につながれるか、気を抜かないで小さな一歩を積み重ねていきたいと思っています。

おおすみ-かごしま芸術祭2013
http://2ndhometown.net/

おおすみレンタカーフリープラン
https://www.pref.kagoshima.jp/ac08/infra/kotu/oosumi_rentacar/top.html

きもつき情報局に掲載の昨年の芸術祭のレポート
http://kimotsuki.info/pages/read/columns/columnist003/

なぜ今、鹿児島なのか?〜この起点を大切に活動して1年
http://kimotsuki.info/pages/read/columns/columnist003/post-884.html


■JOU(じょう)■
23才で踊り始める。ダンスで人やモノや場をつなぐ作品作りをする。2008年ソウル国際振付祭にて外国人振付家特別賞を受賞。2013年、肝付町踊る地域おこし協力隊として鹿児島県に移住し、劇場舞台の枠を越え、地域おこしとつながったダンス活動を創作中。おおすみ夏の芸術祭(OAF)2012発起人。おおすみ踊る地域案内所所長。

JOU日記: http://odorujou.net
大隅文化生活http://osumiart.exblog.jp/


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