Next舞台制作塾

オープンセミナーvol.7 「維新派に見る野外劇場のつくり方」

舞台芸術が上演される場は、劇場だけではありません。
公園や広場、路上、神社仏閣、森、海岸など、様々な公共空間で舞台芸術は古くから上演されてきました。特に近年は、様々な地域で行われるアートプロジェクトへの注目や、2020年の東京オリンピック文化プログラムの展開など、既存の劇場ではない場所を使用した舞台芸術作品の上演に、益々期待が寄せられております。

(2013年『MAREBITO』公演風景) 撮影:井上嘉和


舞台芸術が上演される場は、劇場だけではありません。
公園や広場、路上、神社仏閣、森、海岸など、様々な公共空間で舞台芸術は古くから上演されてきました。特に近年は、様々な地域で行われるアートプロジェクトへの注目や、2020年の東京オリンピック文化プログラムの展開など、既存の劇場ではない場所を使用した舞台芸術作品の上演に、益々期待が寄せられております。
一方で、現代の舞台芸術が、劇場という空間を出ることには、覚悟と準備が必要です。上演の場所として整備されている劇場と異なるルールで成立しているため、野外公演には様々な制約がかかります。また基本的なインフラが存在しない場所も多く、思わぬ課題に向かい合う局面も発生します。その場所を借りるため、ステークスホルダーとの関係性を構築する必要もあります。
そのような中で舞台制作者は、上演を公演として成立させるための様々な対策を講じなくてはなりません。

大阪を拠点に世界各地で公演を行っている、日本を代表する劇団の一つ、「維新派」。これまで大阪の南港、瀬戸内海に浮かぶ犬島、東京・池袋の西武百貨店屋上、シンガポールの公園など、野外の様々な場所に劇場を作り出し、観客のイメージを超越する壮大な風景を作り出してきた、野外演劇の雄と呼ぶべき劇団です。
本セミナーでは、このような大規模な公演を成り立たせている維新派の運営体制や、野外での公演を実現させるプロセスについてなど、カンパニーで制作を務める清水翼さんに詳しく話を伺うことで、野外公演の今後の可能性について考える場としたいと思います。
また講義前には参加者に向け、2013年に岡山県・犬島で上演された公演『MAREBITO』の上映会を開催します。海水浴場に野外劇場と屋台村を作り上げた本作を観ることで、これまで維新派の野外公演を観ていない方であっても、その臨場感を知る良い機会となるかと思います。

これから野外公演に携わりたい・実現させたいと考える制作者やアーティストをはじめ、文化に携わる皆様のご参加を、お待ちしております。

講師プロフィール

清水 翼(維新派)
1981年宮城県塩竈市生まれ。維新派制作。京都橘大学文化政策学研究科博士前期課程卒業後、2007 年に同劇団所属。

詳細

日程 2015年7月4日(土)
【タイムテーブル(予定)】 
13:00〜15:00 『MAREBITO』上映会 
15:00〜15:20 休憩 
15:20〜17:30 清水氏によるセミナー
会場 亀戸/Nextミーティングルーム (東京都江東区亀戸7-43-5 小林ビル2F) 
アクセス>>
参加費 3,000円(税込・上映会込み)
お申込み 以下のフォームよりお申込みください。

2015年05月25日 終了講座