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【訃報】クレージーキャッツの桜井センリさんが死去

12.11/15

コミックバンド「クレージーキャッツ」のメンバーでジャズピアニスト・俳優の桜井センリ(さくらい・せんり、本名:千里=せんり)さんが12日、東京都内の自宅で死去していたことが明らかになった。享年86歳。

桜井さんは、1926年、英国ロンドン出身。小学校3年生の時からクラシックピアノを学び、早稲田大学第一政治経済学部在学中にジャズバンド「サンバレー・スイング・バンド」に加入してジャズピアニストとして活動を開始した。大学中退後、様々なバンドを渡り歩き、フランキー堺率いるジャズバンド「フランキー堺とシティ・スリッカーズ」に参加。当時このバンドのメンバーだった植木等、谷啓と出会う。1960年に、植木の紹介でジャズバンド「ハナ肇とクレージーキャッツ」に参加。当初は病気療養中だったピアニスト・石橋エータローの代役だったが、1年後に石橋が復帰した後も脱退せず、正式メンバーとなった。

クレージーキャッツ全盛期の60年代には、「シャボン玉ホリデー」(NTV)、「おとなの漫画」(CX)などのテレビバラエティーや「東宝クレージーシリーズ」などの映画に多数出演し、ミュージシャン、コメディアンとして大活躍した。メンバー各々のソロ活動が盛んになっていった70年代以降は名脇役としての地位を確立し、「男はつらいよ」などの映画や舞台に数多く出演した。寒村の駅の委託駅員を演じた2006年公開の映画「待合室-Notebook of Life」が遺作となった。

葬儀は親族の希望により密儀で行われる予定。

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