公益社団法人日本芸能実演家団体協議会（芸団協）は13日、宮城県の松島町および女川町と「文化芸術による復興推進に関する協定」を締結したことを発表した。

昨年3月11日の東日本大震災を受け、「震災復興に文化芸術を！」プロジェクトを立ち上げ、岩手、宮城、福島3県の被災地に芸能を届ける事業を実施してきた芸団協。今回松島町・女川町と取り交わした協定には、震災からの復興及び生活再建において、文化芸術の果たす役割が重要であるとの共通認識に基づき、協働して文化芸術による復興推進プログラムを実施することが謳われている。その具体的な内容として、「地域における祭り、文化行事、催事をはじめ、子どもたちの文化芸術享受の機会などを含む多面的な文化芸術活動への協力」としている。

松島町の大橋健男町長は、「芸団協からの支援の申し出は大変有難い。町民が文化芸術に親しむ機会を増やし、芸団協と町が協力して、町全体が元気になるように取り組んでいきたい」とコメント。大橋町長のコメントを受け、芸団協は「町との協働の取り組みをぜひ実りあるものとしたい」と語っている。

松島町では8月14日に太神楽と紙切りの実演を行った。9月21日には町中央公民館のリニューアルに伴う催事に取り組む予定。
また女川町では、8月18日に仮設住宅における落語会ほか、町主催の催事等における協力を行っていく。

芸団協の「震災復興に文化芸術を！」プロジェクトでは、2012年度、このほかの地域でも継続的な協働関係を構築し、文化芸術による復興推進の取り組みを広げる計画だという。

取り組みについては、「文化でつなぐ」ブログサイトでも随時紹介していく。
http://bunka-tsunagu.blogspot.jp/

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