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ミニセミナー 「最強のチラシ製作マネジメント ~無駄をなくして本当に効果的なチラシを作るには~」 イベントレポート

12.02/16


2012年2月18日(土)に、TPAMプレゼンテーションプログラムに出展中のNextブースで行われたミニセミナー「最強のチラシ製作マネジメント~無駄をなくして本当に効果的なチラシを作るには~」に参加しました。会場は、横浜にあるBankART Studio NYK。
私も昔制作としてチラシ作成に関わっていたこともあり、とても楽しみにしながら会場へ!ブースの周りには30人ほどが集まり、賑わいを見せていました。
講師は、プリンティングディレクターで、株式会社リトルウイング代表の青山功さん。Nextにもよく直接チラシを納品にいらっしゃいます。

「プリンティングディレクター」とは、クライアント・デザイナー・印刷工場三者、の間に立ち、印刷に関するあらゆることを調整・提案するプロ。青山さんとお付き合いのある団体は数多く、中でもナイロン100℃ではチラシ、パンフレットなど全ての印刷物を担当されています。
そんな青山さんより、“印刷業者の選び方”から“より安く仕上げるヒント”、“デザインを思い通りに印刷するコツ”など、興味深いお話をたくさん伺うことが出来ました!
まずは、チラシの納品、予算、スペックについて。
これは当たり前のことですが…と前置きがありつつ、
「入稿から納品日、と考えるのではなく、チラシの作成決定から納品日までの時間を長く取り、事前に印刷業者としっかり連絡を取ること。コート紙、マット紙など紙の種類によっても納期が変わってきます。とにかく計画的に行動することが大事です」
その当たり前が、難しかったりするんですよね…。昔を思い返すと、チラシの入稿作業は本当にバタバタで、希望通りに出来たことがない…。あの頃にこのセミナーを受けていれば!
続いて、印刷業者の使い分けについて。
印刷業者には、ネットで注文する「通販タイプ」と、直接工場とやりとりをする「既存の印刷業者タイプ」の2種類があるとのこと。
通販の印刷業者は、数種類のチラシを乗り合いバスのようにまとめて印刷し、それをカットして個々のチラシにしていることが多いそう!そのため、料金は既存の印刷業者より安めだけど、色味や紙質などの細かい注文が通り辛いのだとか…なるほど。そして、通販を利用する場合は、必ず複数の会社を比較検討し、キャンペーンなどがないかチェックすることが大事だとか。
既存の印刷業者は、一点ものの注文が出来るので細かい希望が叶いやすいが、何を印刷するにしても最初にかかる費用が高い…。こちらは、いきなり「チラシ作ってください!」と頼みに行っても難しいので、まずはすでに取引している人に紹介してもらってください、とのこと。
それぞれ、自分の目的にあった業者を選ぶことが大事なんですね。

ここで、青山さんのチラシに対する意識についてのお話が。
「単純に、公演があるからチラシをまかなきゃ、という意識で作成する人が結構いますが、それはダメですね。お客さんにみてもらうため、ということをちゃんと認識し、デザインをきちんとしないと、印刷をどんなにキレイにしたところで届かない」
確かに、チラシ束の中で目にとまるのは、こだわりのあるクオリティの高いもの。お客さんが公演を知る最初の入り口、気合入れて作らないといけません!
そのほか、以下のような耳寄りな情報も教えてくださいました。


・通販印刷は基本的に4色×4色で刷っているので、4色×1色との価格差がそれほどない。両面4色にした方が実はお得。

・色数を抑え、特色(蛍光やメタリックカラーなど)を使用することにより、安い値段で4色よりカッコよく仕上げることも可能!

・全ての折り込みを本チラシにしなくても、仮チラシで十分な場合がある。本チラシと仮チラシをうまく使って費用削減を。

・どんなに頑張って安く仕上げても、最終的に余ってしまったらもったいない!本当にその枚数必要かよく計算してから発注を。

…などなど。うん、勉強になる!
最後に、青山さんへの質問タイムでは、みなさんからたくさんの質問が出てきました。
Q:青山さんにとっての、「良いデザイン」とは何でしょうか?
A:作品世界への導入になっているかと、デザイナーさんが、ちゃんと印刷したときの状態を思い描いて作成しているか、ということですね。
Q:印刷部数は、どのくらいがちょうどいいと思いますか?
もちろん宣伝戦略や公演の規模によって異なってくると思いますが、何枚以上でないと割高、ということはあります。たとえば、あと300枚少なくするだけで3万円も安くなる、なんてことも。前後の経済ロットを聞いてみるとよいですね。
Q:素人が、データを入稿する際に気を付けることはありますか?
A:イラストレーターだと、色味の調整が大変です。出来上がったものをフォトショップに移行して、一枚絵の状態にして入稿した方が、仕上がりが思っていた通りになりますよ。
と、まだまだ盛り上がりそうなところで、時間終了。50分は短かった…。非常に面白いお話、どうもありがとうございました!
青山さんは、青山小劇場(http://showgeki.info/)という小劇場演劇のデータベースサイトを運営していたり、青山小劇場ガレージ(http://aoyama-garage.info/whtasgarage.html)というフリースペースの貸し出しを行っていたり、幅広く活動をしていらっしゃいます。興味のある方はぜひこちらものぞいてみてください!

(2012.2.18 レポート:吉澤)


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