制作ニュース
- エンパク「ドーナツ・プロジェクト連続講座」
-
22.07/08
早稲田大学演劇博物館、舞台公演記録のアーカイブ化を担う人材を育成する「ドーナツ・プロジェクト」連続講座、受講生募集

早稲田大学演劇博物館(東京都新宿区)は、個々の劇団や劇場で舞台公演記録のアーカイブ化と利活用を担うアートマネジメント人材の育成を目的とする連続講座を開設、現在受講生を募集している。対象は、演劇、舞踊、伝統芸能などの舞台芸術に携わっているアーティスト、制作者、劇団・公演団体・劇場スタッフ、同ジャンルを学ぶ学生など。座学講座10回・ワークショップ2回の全12コマで、講座日程は8月4日(木)、29日(月)、30日(火)、9月8日(木)の4日間、会場は早稲田大学早稲田キャンパス。受講料は6,000円(税込)。来年2月までアーカイブ動画も視聴することができる。申込締切は7月24日(日)17:00、申込多数の場合は抽選。
関連サイト⇒舞台公演記録のアーカイブ化のためのモデル形成事業 ドーナツ・プロジェクト連続講座全12回
今回開設される講座は「舞台公演記録のアーカイブ化のためのモデル形成事業(通称:ドーナツ・プロジェクト)」の一環として行われるもの。演劇やダンスなどの舞台芸術は幕が下りた瞬間に消えてなくなってしまうことから、演劇博物館では舞台芸術そのものを「ドーナツホール」に見立て、舞台芸術のアーカイブを「ドーナツ」と呼んでいる。
厚みのあるドーナツを形成すべく、公演映像、戯曲、ポスターやフライヤー、チケット等の収集、さらには資料のデジタル化に尽力し、ドーナツが貴重な記録として未来に継承されるだけでなく、新たな活用の道を開拓することで生の舞台とは別の価値や利益を生み出す財産であることを訴えてきた。
同講座では、舞台芸術のデジタル・アーカイブの意義と可能性、舞台芸術の公演映像や写真、宣伝素材などのデジタルデータの適切な保存・管理の方法や、著作権や契約関係の処理などを学ぶことで、受講者が貴重な舞台公演記録をアーカイブし、収益化を視野に入れて利活用する知識を身につけることを目指す。
講師を務めるのは岡室美奈子(早稲田大学演劇博物館館長)、高萩宏(世田谷パブリックシアター館長)、福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士 骨董通り法律事務所代表パートナー、EPAD実行委員、緊急事態舞台芸術ネットワーク常任理事)ら。運営は特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)。
なお、アーカイブ動画のみの受講も可能。ワークショップ2回分を除く内容を視聴でき、受講料は5,000円(税込)。