精華小劇場（大阪市中央区）が2011年3月末で閉館することが9日、分かった。

精華小劇場公式ブログによると、8日に開催された「精華小劇場活用実行委員会」の席上で、「“報告事項”として、今年度末で劇場を閉館する旨が、大阪市から伝えられた」とのこと。理由としては、「劇場がある元精華小学校校舎の持ち主である、大阪市の教育委員会から、来年度の利用許可申請がおりないため」としている。ただし、教育委員会が利用許可を出さない理由について大阪市側からの説明はなかったという。

精華小劇場は廃校になった小学校（精華小学校）の体育館を改装し2004年にオープン。関西の小劇場演劇の中心的存在として多くの小劇場ファンから親しまれてきた。当初から「大阪市教育委員会から1年毎に使用許可を得る」という形で運営されてきたが、2007年に財政難を理由に劇場を含む元精華小学校跡地を10年以内に売却するという方針が大阪市から伝えられていた。