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「劇場」から「多目的ホール」へ 「旧こどもの城」改修基本計画についてパブリックコメント募集
東京都は11月22日付で、旧こどもの城を「都民の城(仮称)」として活用するための改修基本計画の中間まとめを公表した。このうち、「改修後の目指す姿」「整備方針」「施設利用のエリアイメージ」「今後の事業スケジュール」の4項目に関して、意見を募集している。募集受付は12月21日(土)まで。
関連サイト⇒「都民の城(仮称)改修基本計画」の策定に向けて御意見を募集します
<施設外観>
改修基本計画の中間まとめでは、整備方針として旧青山劇場および旧青山円形劇場について「都民の城(仮称)」が“当面の間の活用予定”であり、改修工事費を最小限に抑える必要があることから、可動式床機構の廃止など機能を縮小し、舞台芸術の創造・発信地としての「劇場」から、芸術文化活動等に幅広く応える「多目的ホール」へと改修されることなどがうたわれている。
「こどもの城」は、国立の児童厚生施設として昭和60年に開館。スポーツや音楽、造形など様々なプログラムを展開するほか、併設する青山劇場や青山円形劇場ではミュージカルや演劇、ダンス公演が上演されるなど、子供から大人まで楽しめる文化活動の拠点として親しまれてきたが、老朽化などを理由に平成27年に閉館した。3年後の平成30年、東京都の小池知事は「こどもの城」の建物と土地を国から買い取る方針を表明、今年9月に都は国から525億円で購入する契約を結んだことを発表した。なお「都民の城(仮称)」館長には教育評論家の尾木直樹が就任することが決まっている。
※三段階に分け、それぞれの段階に応じて活用。
(1)短期利用
令和2年度、建物低層部の一部を先行的に改修し、東京2020大会時にボランティアの拠点として利用。
(2)中期利用
令和5年度、「都民の城(仮称)」供用開始。
(3)長期利用
最短で令和11年以降、「都民の城(仮称)」の敷地を国連大学など周辺都有地とともに一体的に活用、まちづくりにも貢献しながら都の施策実現を図っていく。