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- 「Theatre E9 Kyoto」 2018年秋オープンにむけ支援募る
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17.07/17
あごうさとしを中心に新たな法人を設立、「Theatre E9 Kyoto」2018年秋オープンにむけて支援募る
日本を代表する国際舞台芸術祭へと育った「京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT」を始め、注目を集めつつある京都の舞台芸術。しかし一方では、2017年8月末までに、4つの民間劇場と1つの公共施設が閉館に追い込まれるという現実に直面している。このたび、劇作家・演出家であり「アトリエ劇研」ディレクターのあごうさとし氏が中心となって「一般社団法人アーツシード京都」が発足。舞台芸術と劇場施設を中心とした、新たな複合文化施設「Theatre E9 Kyoto」を2018年秋、オープンさせる。
関連リンク⇒「Theatre E9 Kyoto」一般社団法人アーツシード京都
同施設は、京都駅東南部の東九条地域の空き物件を賃貸し、倉庫として使用されていた2階建ての工場を、客席数100席の小劇場やカフェ、宿泊スペースなどを併設した舞台芸術空間へリノベーションする。クリエイターたちがこの場所に腰を据え、滞在しながら創作に打ち込むことができるほか、一般に開かれたレクチャーやワークショップを行うなど、発信する者とそれを受ける者が行き交い混ざり合う、刺激的な空間となりそうだ。
自身がディレクターを務める「アトリエ劇研」も8月末で閉館を迎える、同法人代表理事のあごう氏は、舞台芸術を下支えしているのは民間小劇場であるにもかかわらず、それらを支援する公的な制度が存在しないことを指摘。所有者の高齢化や建物の老朽化が相次ぐ京都小劇場演劇シーンに、「100年続く芸術が生まれ、育つ場」を作ることで一石を投じようとしている。この秋までにネーミングライツなどを含めた総額3,000万円の寄付金・協賛金を集めていきたいとし、現在、建設費や維持費、運営費を募るクラウド・ファンディングを行っている。
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