【訃報】俳優の中嶋しゅうさん、舞台出演中に死去

俳優の中嶋しゅう（なかじま・しゅう）さんが6日、出演中の舞台『アザー・デザート・シティーズ』（会場：東京芸術劇場シアターウエスト）の上演中に舞台上から客席へ転落し、すぐに病院へ運ばれたが死去したことが発表された。転落した原因は急性大動脈解離の発症であったという。享年69歳。

この日は同公演（企画・制作：梅田芸術劇場、作：ジョン・ロビン・ベイツ、翻訳・台本：早船歌江子、演出：熊林弘高）の初日だった。中嶋さんは寺島しのぶさんとの共演中に舞台下へ落下。公演はその場で中止され、中嶋さんは救急搬送された病院で死亡が確認された。梅田芸術劇場は公式サイトで7月11日(火)までの公演中止を発表し、12日以降の公演ならびに大阪公演（7月29日～31日予定）についての詳細は10日(月)に発表される予定だ。

中嶋さんは、1948年、東京都出身。77年に劇団NLTに入団し、89年に退団。その後は栗山民也氏や小川絵梨子氏の演出作品など様々な舞台で活躍。自身でも演出を手がけたほか、映画、ドラマにも多数出演した。今年は9月に『CRIMES OF THE HEART ―心の罪―』（演出：小川絵梨子、シアタートラム）への出演も決まっていた。2010年に紀伊國屋演劇賞個人賞（『BLUE/ORANGE』『今は亡きヘンリー・モス』）、文化庁芸術祭演劇部門大賞 （『おそるべき親たち』tpt）を受賞。