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タニノクロウ『地獄谷温泉　無明ノ宿』受賞　岸田戯曲賞

16.03/01

タニノクロウ『地獄谷温泉　無明ノ宿』が受賞　第60回岸田國士戯曲賞決定

第60回岸田國士戯曲賞（主催：白水社）の最終選考会が2月29日(月)、學士會館（東京都千代田区）で行なわれ、タニノクロウ氏の『地獄谷温泉　無明ノ宿』が受賞作に決定した。正賞として時計、副賞として賞金20万円が贈られる。授賞式は5月9日(月)18時より、日本出版クラブ会館（東京都新宿区）にて行なわれる。

関連リンク⇒ 第60回岸田國士戯曲賞発表　

選考委員は、岩松了氏、岡田利規氏、ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏、野田秀樹氏、平田オリザ氏、宮沢章夫氏の6名が務めた。受賞作について、岡田利規氏は「反時代的であることが時代に対して最高にヴィヴィッドな力を持つのだ、というその最良の例のひとつです。人物たちの秘められた思い、欲望が秘められたまましっとり、かつくっきりと描かれ、それは技術的に見事だというだけでなく、実にセクシーでした」とコメントしている。

＜受賞作の概要＞
『地獄谷温泉　無明ノ宿』（ジゴクダニオンセンムミョウノヤド／「庭劇団ペニノ」上演台本）
作：タニノクロウ
初演：2015年8月27日～30日（東京・森下スタジオ・Cスタジオ）

　
なお、白水社では「選定に関わる立場以外の方々にも、候補作品に目を通せる環境が整っていることが理想的」として、同賞に期待するさまざまな声に答える施策として、今回初めて最終候補作品の公開の呼びかけを行ったという。

＜最終候補作品一覧（作者五十音順、敬称略）＞
※マークがあるものは、白水社のホームページにて戯曲を公開中（PDF）

・神里雄大『+51 アビアシオン, サンボルハ』（「新潮」2015年6月号バックナンバーに掲載）
・タニノクロウ『地獄谷温泉無明ノ宿』（上演台本）
・根本宗子『夏果て幸せの果て』（上演台本）
・古川健『ライン（国境）の向こう』（上演台本）※公開中
・ペヤンヌマキ『お母さんが一緒』（上演台本）
・三浦直之『ハンサムな大悟』（上演台本）
・柳沼昭徳『新・内山』（上演台本）※公開中
・山本健介『30光年先のガールズエンド』（上演台本）※公開中

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◇ 過去の岸田戯曲賞受賞作一覧（選評も）