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GHQ検閲台本のデジタル化、松竹大谷図書館が支援募集 

15.09/11

GHQ検閲が行われた歌舞伎台本のデジタル化を目指す 松竹大谷図書館がクラウドファンディング実施

演劇・映画の専門図書館である松竹大谷図書館(東京都中央区築地)は、GHQにより検閲が行われた、歌舞伎台本300冊のデジタル化の支援を、クラウドファンディングサイト「READYFOR?(レディーフォー)」で行っている。調達目標金額は250万円、募集締切は10月28日。

⇒ 【第4弾】歌舞伎や映画、日本文化の歴史を後世に伝える。|READYFOR? 

同プロジェクトは、松竹大谷図書館の運営費と、所蔵資料のデジタル化費へのクラウドファンディング第4弾。昭和20年から24年にかけて連合国軍総司令部(GHQ)の占領政策に沿って検閲された、演劇台本(ほとんどが歌舞伎)の閲覧を、デジタル化による画像利用に切り替え保護することが目的。当時の演劇制作者は、上演予定の台本全ての提出が義務付けられ、その表紙には検閲にまつわる様々な情報が記載されたが、経年劣化のため表紙自体も現在失われつつあるという。

同図書館は、2012年より毎年クラウドファンディングを実施しており、これまでに計945万円超の調達を達成。今回、「皆様が温かいご支援を続けて下さったお蔭で、少しずつ収支のバランスが取れるようになって参りました」とコメントしている。

初年度は運営費の支援募集だったが、2年目以降は所蔵資料の画像公開事業(「蒲田週報」デジタル化「芝居番付」デジタル化)もコミットし、社会的意義を幅広く喚起することで、毎年250万円以上/200人以上の支援を集めている。同一施設・団体における定期的な資金調達の事例として、注目したい。

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◇ 公益財団法人松竹大谷図書館|公式サイト


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