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インタビューシリーズ:TALK ~梅澤信夫さん~

15.07/31

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限られた世界のようでいて、実はさまざまな職種・活動が存在する舞台業界。そこに関わる多様な人々にスポットをあて、お話を伺います。

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〜チケット販売に関わり続けて20数年、次なる現場は「演劇業界」〜
ぴあ株式会社 ライブ・エンタテインメント第二グループ グループ長 兼「ステージぴあ」編集長 梅澤信夫さん

演劇ジャンルの興行主催者と向き合い、チケットの仕入営業などを担当するセクションで、演劇・舞台情報のフリーペーパー『ステージぴあ』編集長に就任して2年目。これまでの歩みは、ぴあ店舗の開発営業、予約コールセンター、コンビニエンスストアへの営業担当と、20年以上“チケット販売業務”に関わってきた人だ。「演劇業界との仕事も、編集的な仕事も、まったくの素人です」と苦笑いする。

梅澤さんがぴあへ入社した1990年代、「ぴあ店舗」では土日ともなると、朝10時の販売開始のために、前夜から建物の階段にずらりとチケットを買い求めるユーザーが並んだ。しかし今はウェブで受付け、抽選が主流の時代。「データでは何枚売れたか分かるけど、『1番目のお客さんに喜んで頂けても、2番目のお客さんには泣かれたり、お叱りを頂く』みたいな風景は、(プレイガイドの)僕らでさえ見えなくなってきています」と現状を語る。

だが、時代がウェブになってもプレイガイドにしかできないこともある。問い合わせ窓口には、日々お客さんからの様々な問い合わせが届き、そこはイコール接客の現場。「(ユーザーからの)いろんな声をお聞きしてサービスに活かしたり、主催者側にもフィードバックしていくこと」、それもまたぴあの存在意義の一つと捉える。

オールジャンルの観客と向かい合ってきた経験からか、「演劇界」の人々と常に仕事をする毎日であっても、業界を見つめる目は冷静だ。“音楽”や“スポーツ”と違い「新規の観客を掴みづらいのが“演劇ジャンル”特有の課題」とも感じる。「何かの拍子で初めて来てくれた方に、2回目、3回目の観劇のお手伝いができれば」。演劇情報誌の編集長として、新たな観劇客を増やす手だてを探し続けている。

今の仕事でやりがいは?と尋ねると、「まだまだ初心者だから…」と言いつつも、「それほど話題を集めることができず、チケットの販売がふるわなかった公演でも、実際に観てみたらとんでもなく面白い作品だった時…悔しいなあ!と。そんな作品をもっともっと発掘して、ご紹介していきたいです」と語ってくれた梅澤さん。“販売”経験が演劇界にどう活かされるのか、期待したい。(文:編集部 永滝陽子)

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1966年生まれ。千葉県出身。

「販売の現場で印象的だったのは、長野オリンピックや日韓ワールドカップの各地チケット会場で、販売側の担当者として関われたことです。いろんな思い出がありますね」

【あわせて読みたい!】
◇ 【特集】ぴあ「定価リセールサービス」~観客創造への一手となるか?


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