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「ワンダーランド」が3月をもってサイト休止へ

15.02/12

小劇場レビューマガジン「ワンダーランド」は11日、2015年3月をもってサイトを休止することを発表した。新年度の「劇評を書くセミナー」の開催予定もないという。同サイト代表の北嶋孝氏は、活動休止の主な原因について「財政事情」と説明、「積み残しの課題に取り組めるかどうか、経済的な事情などの条件を勘案して年末までに判断したい」としている。

⇒ ワンダーランドサイト休止のお知らせ

「ワンダーランド」は2004年にスタートした劇評サイト。字数制限もなく、取り上げる公演もできるだけ筆者の意向を尊重するという編集方針で、これまで様々な劇評を掲載してきた。また、「書き方」のノウハウだけでなく公演を読み解く力を養う劇評セミナーや、知識を深める演劇セミナーの開催など、「劇評」を通して舞台芸術を支えてきた。

北嶋氏は同サイトにて「スタッフは全員、ボランティア。報酬なし。時間とお金は自弁で、活動に対する熱意と興味が支えるスタイル」だったとし、「慢性的な赤字を個人が負担する構造を解決できませんでした」と明かしている。そういった状況から、今回のサイト休止について北嶋氏が判断するに至ったという。

なお、同サイト休止にともない、現編集スタッフの廣澤梓氏、水牛健太郎氏、片山幹生氏の3名は、新サイト「観客発信メディア『WL』」を立ち上げる予定だという。「WL」では劇評だけでなく、コラムや連載などのコンテンツを企画しており、現在準備中とのこと。先に立ち上げたFacebookページでは、同サイト立ち上げの参加者を募るとともに、連載企画のアイデア、意見などを募集している。こうした新たな動きについて、北嶋氏は「ワンダーランドを惜しむ気持ちがあるとしたら、新しい活動への注目と支援に切り替えていただけないでしょうか。新しい酒は新しい革袋に。ぼくもそう願い、期待する一人です」と語っている。


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