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あの俳優も登壇!作品公募企画「六本木アートナイト2015」公開プレゼンテーション

15.01/28

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あの俳優も登壇!作品公募企画「六本木アートナイト2015」公開プレゼンテーション

全体

 
「六本木アートナイト2015」は、作品公募企画「オープン・コール・プロジェクト」の公開プレゼンテーションを、22日に東京ミッドタウンで開催した。1次審査を通過した10組が、それぞれ6分間のプレゼンテーション(及び3分の質疑応答)で審査員にアピールするというもの。その模様をレポートする。(編集部:芳山徹)

■「六本木アートナイト2015」概要
日程:4月25日(土) 10:00~ 4月26日(日) 18:00
国立新美術館/六本木ヒルズ/東京ミッドタウンを主な中心エリアとして、多くの来場者(2013年は83万人!)がエリア間を回遊するアートイベント。コアタイムを「日没から日の出まで」と設定する、一夜限りのお祭りでもある。

■「オープン・コール・プロジェクト公開プレゼンテーション」審査員
・南條史生氏(森美術館館長、六本木アートナイト 実行委員会 実行委員長)
・日比野克彦氏(六本木アートナイト2015 アーティスティックディレクター)
・齋藤精一氏(六本木アートナイト2015 メディアアートディレクター)
※今回、「現在の東京・これからの都市を考察するうえで外せない“テクノロジー”や“メディアアート”についての可能性を探る」として、株式会社ライゾマティクス代表取締役の齋藤精一氏をメディアアートディレクターに迎えたという。

 

パフォーミングアート作品のプレゼンテーションに審査員が喝采!

今年で6回目の「六本木アートナイト」において、初の試みとなる作品公募。ジャンルは不問で、「東京の街とアートというコンビネーション」や「地域住民参加型」などが選考ポイントとして掲げられている。応募総数86作品の中から、公開プレゼンテーションに臨んだのは、参加型プログラム「とくいの銀行」(札幌国際芸術祭ほかで実施)の六本木神社奉納バージョンや、ロウソクのように燃えるチョコレートを食べるアートプロジェクト「リュミエール」など、非常にバリエーション豊かな10作品。その中でも、中盤以降に登壇したパフォーミングアート2作品のプレゼンテーションに対して、審査員が快哉を叫び、場内の熱気は加速していった。

スイッチ

 
その一つが「スイッチ総研」の『六本木アートナイトスイッチ』だ。作品に触れると“何かが起きる”という。ここまで読んでもしや・・・と思われた方もいるかもしれないが、「スイッチ総研」は、「ままごと」が小豆島や象の鼻テラスで行ってきた「スイッチ演劇」をきっかけとして、俳優の光瀬指絵さん(ニッポンの河川)と大石将弘さん(ままごと/ナイロン100℃)が立ち上げた新団体。プレゼンテーターの光瀬さんの誘導で審査員が“スイッチを押す”と、「アレ、眼鏡くもっちゃった!困ったなープレゼンの最中なのに!まあいいか、六本木アートナイトスイッチ。」というアシスタント役の大石さんの寸劇が。ほかにもキャストとして、山本雅幸さん(青年団)、洪雄大さん(中野成樹+フランケンズ)、大重わたるさん(夜ふかしの会)が場内各所に控え、3つのスイッチに反応して場内を沸かせた。

尚、閉会後に大石さんにお話しを伺ったところ、「この『スイッチ』は、オール人力でインタラクティブな、新しいメディアアートなんです。今後、海外も視野に入れて、様々な場所で研究、開発していくつもりです」とのこと。

「プレゼンというより、もう作品だよね」(審査員)
ズンマチャンゴ

 
そして終盤に登壇したのは「ズンマチャンゴ」。TV番組「おかあさんといっしょ」に憧れていたという、『普通レベルに歌って踊って、絵もかける四人組』(多摩美卒)のパフォーマンスに、会場は拍手喝采し、審査員も口々に「プレゼンというより、もう作品だよね」「うますぎる」と絶賛した。パフォーミングアートのジャンルでは他にも、演劇ユニット「女の子には内緒」(主宰:柳生二千翔さん)による『さよならレディ、声を聞かせて』という作品も。多数の声を採集・再合成し、“都市の声”を増幅させるパフォーマンスを実施したいという。

全プレゼンテーション終了後、審査員からの総括コメントでは「みんな芸達者で、ちょっと考えられないレベル」(南條氏)、「最近の審査では一番楽しかった!」(齋藤氏)、「あっという間の10組でした。若いアーティストのプレゼン能力は凄いとも感じたし、それぞれのキャラクターが見えるのも面白く、これ自体をイベントにしても面白いのかもと思いました」(日比野氏)という感想が熱く語られた。


今回、全10作品(+ほかに候補3作品)の中から、実現可能性の確認などを経て、2月中旬に3作品程が選ばれる予定。採択作品には1プログラムにつき上限100万円が実行委員会から製作費として提供される。公開プレゼンテーションの会場の熱気が(特にパフォーミングアート作品のプレゼンによって)大きくドライブしたように、公募作品が「六本木アートナイト」にどのようなインパクトを与えることになるのか、今後も注目していきたい。


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