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14.09/12

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■8/26 <体験編>ワークショップ『ファシリテーション事始め』

人に寄り添う。何かを発見・発明する

二日目には体験編として、「集団の課題を対話で解決する」ことをテーマとしたワークショップが行われた。組織運営や人材育成、会議などに役立つ<参加体験型>の場づくりを学ぶことを目的として、複数のワークショップの体験機会の提供と、ファシリテーターとしての心得などのレクチャーが並行して行われた。全体のファシリテーターは、前日にもゲストで登壇した平松さんが務めた。

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ワークショップに先立ち、平松さんは「対話をすれば全ての物事は解決する、という訳ではなく、あくまで方法論の一つ。組織を内発的に変えていく時の作法/メニューとして参考にしてほしい」と語った。行われたワークショップと、それぞれのレクチャー内容は以下の通り。

■ペアインタビュー <内容>
・15分間かけてペアのインタビューを相互に。
<ひと工夫>
・終了後に「私は〇〇です」から始まる他己紹介テキストを互いに作成し、交換した上で、その他己紹介を本人が読み上げて、他の人に聞いてもらう。
<レクチャー>
・聞き役は聞くことに徹すること。人間は誰もが話し好き。対話の前提として、人の話しを聞くことはとても重要。
■グループワーク1 <内容>
「ペアインタビューを通して気が付いた、グループワークに役立つ3つの大切な心得」がテーマのグループ会議(30分)。発表まで実施。
<ひと工夫>
・グループ内で、ファシリテーター/板書/タイム管理の役割をそれぞれが担う。
・模造紙に板書し、プロセスを可視化、共有化しながら進めることで、単なる雑談に留まらず“空中戦から地上戦へ”議論を昇華させる。
<レクチャー>
・ファシリテーターが特に意識して見ているのは「参加者が楽しんでいるか/課題は深まっているか」。
・参加者が6人を超えてくると、ファシリテーターの役割は特に重要になってくる。
■グループワーク2 <内容>
「それぞれが持ち寄った議題から1つを選んで、解決に導く」ことをテーマとしたグループ会議(100分)。発表まで実施。
<レクチャー>
・分かり易い目標設定として、数字を入れることは重要。例:3つの大切な心得
・どこまで行くかのゴールを先に設定すること。
・参加者それぞれの事例を紹介しあうことで、課題の設定における前提条件や、情報の共有がスムーズになる。

3つの活動後、グループ内で『何処で議論が停滞した/加速した』と思ったかなど、個人の内面に起こっていたことを提示しあいグループ内で共有する、という振り返りを行って全作業を終了した。

終了後、参加者から「どう進めようかと迷ったときに、ファシリテーションすることってちょっと怖いと感じた」という感想もあがった。平松さんは「うまくやろう、正しく進めなければと考えがちなのだが、ファシリテーターはあえて場に返すこと、参加者に投げ返すことが大事」と答え、「目の前の課題を解決するだけでは発展はないと私は感じていて、人に寄り添うことから何かを発見/発明することが大事なことだと、今日改めて感じました」と語った。


「この人はなぜ自分をわかってくれないのか」。相手との対立が起こったとき、そう考えてしまいがちだ。しかし、自分の正当性を相手に認めさせようとするのではなく、まずは対話を通して相手の真意を理解しようとすることが大切 ──平松さん、白川さんのお話を伺い、改めてそのことを感じた。そしてまた「何かあった時に『だれかやってくれないかな』ではなく、思いついた人がする」、自身の経験からそう語る平松さんの言葉が、胸に響いた。(大澤)

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