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劇団「ハイバイ」(主宰:岩井秀人)は、岩井氏による戯曲『ヒッキー・カンクーントルネード』を高校生限定で上演を許可することを公式サイト内で発表した。許可対象は高校生による入場料収入を得ない上演とし、上演料は学内における発表会、文化祭など入場料が発生しない場合は無料、コンクールに参加する場合は1ステージ5,000円(税別)。上演台本は1部1,200円(送料込み)で購入できる。
同作品は「ハイバイ」旗揚げ公演として2003年に初演され、その後も劇団の代表作として繰り返し再演されてきた。今回貸し出される上演台本は2014年版、また上演時間は高校演劇大会の規定を反映し、60分に短縮している。台本は劇団から取り寄せた紙原稿を使用し、台本の改変は原則として認めない(語尾変更のみ可)。上演前には上演許可願いを「有限会社quinada内ハイバイ宛」に提出し、予め許可を得ることとしている。
今回の上演許可について、岩井氏は公式サイト内でコメントを発表。原則として劇団が上演台本の貸し出しを行ってこなかった理由について「僕が書いた台本は、僕が演出しないと、作品の質を保てない、と判断していたから」としながらも、「昨年、僕自身が高校演劇に関わってみた際、戯曲選びの時点で不利な高校があるなあと思いまして、それだったら、うちのやつをやってもらった方が、台本が基本的に面白いんだから、面白いベースで、高校生たちが工夫してさらに面白くしながら、自分たちのものにする、という、いたって健全な方向で演劇を作れるな、と思った」と心境の変化を語っている。「作品の質を保てない」という点についても、同戯曲が「過去に何度も再演を繰り返していて、上演台本としてのブラッシュアップも相当されているので、ある程度、演出にブレがあっても、物語の面白さは担保されるんじゃないか」という考えであることを語っている。
上演許可に関する詳しい内容は下記サイトを参照。
◎関連サイト◎
高校生用の上演台本について|ハイバイ