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「舞台情報メディアに関するアンケート」集計レポート

13.05/31

・調査期間:2013年1月29日(木)~3月10日(日)
・調査方法:WEBアンケート、劇場にてアンケート用紙配布(FAX・郵送にて回収)
・回答者数:【観客】134名 【舞台関係者】57名 【メディア関係者】16名


1.はじめに

舞台芸術を取り巻く環境は現在、大きな転換期を迎えています。特に東日本大震災以降、その在り方や意義については娯楽性や経済性とは異なる文脈、例えば教育、福祉、町づくりといった観点でその社会性や公共性を語られる機会が増えていると感じます。
その一方で、それらを社会と接続する役割を担う舞台情報メディアが休刊、閉鎖、休眠となる事例も後を絶ちません。舞台情報を発信するメディアの在り方もまた、大きく問い直されている時期であることは間違いありません。
本調査では、舞台情報メディアに日常的に接している【観客】【舞台関係者】【メディア関係者】という三者にアンケート調査を行い、それぞれの現在地を確認、共有しようという試みです。この調査結果が、新たな舞台芸術シーンを生み出していくための何らかの手がかりとなれば幸いです。


2.舞台情報誌(紙媒体)の現在地は?

まず、舞台情報誌、つまり舞台情報を主に掲載している紙媒体にフォーカスした調査です。ITメディアの隆盛による印刷不況で多くの雑誌媒体が姿を消している昨今、舞台関連雑誌においても「ぴあ」や「LOOK at STAR!」などがその役割を終えたことは記憶に新しいところです(※「ぴあ」は電子書籍として復刊)。長きにわたり舞台と観客の橋渡し役の主流だった「舞台情報誌」は今、どのように受け止められているのでしょうか?【観客】【舞台関係者】【メディア関係者】すべてに対して、「あなたが定期購読、あるいは頻繁にチェックしている舞台情報誌は?」という同じ質問を投げかけるとともに、【舞台関係者】には、「広報の際、公演情報やプレスリリースを必ず送付している舞台情報誌は?」という質問を行い、情報発信者の視点からも紙媒体の現在地を確認してみました。

Q.あなたが定期購読、あるいは頻繁にチェックしている舞台情報誌は?(複数回答可)

観客 (回答者数134)

舞台関係者 (回答者数57)

メディア関係者 (回答者数16)

ここで顕著になったのは、4割を超える【観客】が、定期的に読んでいる舞台情報誌について「特になし」と答えているだけでなく、言わばプロの側である【舞台関係者】と【メディア関係者】においても、およそ3人に1人は頻繁に接触する特定の舞台情報誌について「特になし」と答えている現状です。一方で何らかの舞台情報誌と頻繁に接触していると回答した人が挙げた媒体の数の平均は、1人あたり、【観客】2.3誌、【舞台関係者】2.4誌、【メディア関係者】2.4誌、という結果となりました。

ちなみに、【観客】の対象を「月1回以上鑑賞する」と回答したコアな舞台ファンに絞って集計すると以下のようになります。

■観客 ※月1回以上鑑賞者

観劇頻度が高い観客に限定すると特定の舞台情報誌を愛読している割合も増えますが、それでも【舞台関係者】【メディア関係者】と同様におよそ3人に1人はそういった特定の舞台情報誌を持っていないようです。また、媒体としては「演劇ぶっく」「BEST STAGE」「シアターガイド」の3誌への回答率が特に高まりました。この3誌の共通項としては、有料雑誌であることと、グラビアなどのビジュアルコンテンツが特徴的な媒体であることなどが挙げられます。なお、観劇頻度別、年齢別での愛読誌ランキングは以下のようになります。

【観劇頻度別BEST3】

頻度 該当 1位 2位 3位
週1回~ほぼ毎日 42 シアターガイド 40.5% 特になし 33.3% カンフェティ 31.0%
月に1~数回 57 演劇ぶっく 43.9% シアターガイド 35.1% 特になし 33.3%
年に数回 27 特になし 55.6% シアターガイド 22.2% カンフェティ,演劇ぶっく 14.8%
人生で数回 8 特になし 87.5% シアターガイド 12.5%
134

【年代別BEST3】

年代 該当 1位 2位 3位
12歳~19歳 5 シアターガイド,演劇ぶっく 80.0%
20歳~29歳 17 特になし 41.2% シアターガイド,演劇ぶっく 35.3%
30歳~39歳 38 特になし 39.5% 演劇ぶっく 34.2% シアターガイド 28.9%
40歳~49歳 53 特になし 45.3% シアターガイド 28.3% 演劇ぶっく 26.4%
50歳~59歳 14 シアターガイド 42.9% 特になし 28.6%
60歳以上 7 特になし 57.1%
134

さて、これらの舞台情報誌は、【舞台関係者】の広報先としてはどのように位置づけられているのでしょうか?

Q.広報の際、公演情報やプレスリリースを必ず送付している舞台情報誌は?(複数回答可)
 (回答者数57)

「シアターガイド」が52.6%という高い支持率を得ました。商業系から小劇場系、さらには東京外の地域や海外の舞台情報まで網羅する圧倒的な情報量と、多種多彩な切り口で展開される各コンテンツがジャンルを越えた多くの舞台関係者にとって、「広報先としてまずは押さえておくべきメディア」として認知されている要因ではないでしょうか。一方で、次点が「特になし」(38.6%)となっていることから、広報先として不可欠な存在となる紙媒体が少ないという現状も浮き彫りになりました。“紙媒体離れ”の傾向を広報する側も察知しているという現れでしょうか?

今回の調査では有料雑誌とフリーペーパーを横並びに挙げさせていただきました。それぞれで流通経路も異なりますし、媒体ごとにコンセプトや目的にも違いがあるので、相対的な比較はあまり意味を持たないでしょう。ただ、各媒体の編集者・発行者が各々の数値結果をどう捉えるかは興味深いところです。


3.舞台情報誌(WEB媒体)の現在地は?

紙媒体が斜陽傾向にあることは予め想定していた結果ですが、舞台情報メディアの主流が単純にWEBへと移行されたものと捉えても良いのでしょうか?確かに舞台情報系のWEBサイトはここ数年で大幅に増加し、乱立しているような印象も受けます。その一方で、わずか数年で閉鎖されるサイトも見受けられます。果たして、現在運営されている舞台情報WEBサイトの現状はどのようなものなのでしょうか?ここでも紙媒体と同様に、【観客】【舞台関係者】【メディア関係者】すべてに対して、「あなたが頻繁にアクセスする舞台情報WEBサイトは?」という質問を、さらに【舞台関係者】には、「広報の際、公演情報やプレスリリースを必ず送付している舞台情報WEBサイトは?」という質問を投げかけてみました。

Q.あなたが頻繁にアクセスする舞台情報WEBサイトは?(複数回答可)
■観客 (回答者数134)
スクリーンショット 2013-05-25 15.37.45

■舞台関係者 (回答者数57)

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■メディア関係者 (回答者数16)

スクリーンショット 2013-05-25 15.48.29

【観客】においては、紙媒体同様、頻繁にアクセスしている特定の舞台情報メディアは「特になし」(30.6%)とする回答が最も多く、続いて「カンフェティ」(26.9%)、「シアターガイドHP」(25.4%)という結果となりました。また、何らかの舞台情報WEBサイトと頻繁に接触していると回答した人が挙げた媒体の数の平均は、1人あたり、【観客】2.7サイト、【舞台関係者】3.1サイト、【メディア関係者】2.4サイト、となりました。

原則として無料でアクセスも容易なWEBメディアであっても、舞台情報のポータルサイトとして多くの支持を得るのは簡単ではないことが窺えます。ただし、ここでも「月1回以上鑑賞する」と回答したコアな舞台ファンに絞って集計すると以下のような結果となります。

■観客 ※月1回以上鑑賞者

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「特になし」(19.2%)という回答の割合は一気に減り、「カンフェティ」(34.3%)、「シアターガイドHP」(32.3%)、「CoRich舞台芸術!」(29.3%)という3つのポータルサイトがコアな舞台芸術ファンから高い支持を得ていることが明らかになりました。

【舞台関係者】の回答でもこの3サイトは上位を占めていますが、特に「CoRich舞台芸術!」は70.2%という圧倒的な占有率となりました。これは、「CoRich舞台芸術!」が小劇場というジャンルに特化してサービスを展開していることが反映された結果なのではないでしょうか。舞台を見た観客の反応(クチコミ)が公演の成否を大きく左右することや、さらに、票券管理を委託する予算や人材が日常的に不足している現状にある小劇場関係者にとっては、閲覧目的というよりも実用性の高いサイトとして受け止められていると考えられます。

【メディア関係者】の場合は、回答者数が少ないため回答がかなり割れましたが、その中でも「シアターガイド」(31.3%)、「CoRich舞台芸術!」(31.3%)、「しのぶの演劇レビュー」(25.0%)の3サイトが支持を得ました。情報収集力と目利き力が生命線となるプロのライターや編集者にとって、これらが実用性の高いサイトと認識されているのでしょう。

なお、紙媒体同様に【観客】における観劇頻度別、年齢別での舞台情報WEBサイトランキングは以下のような結果となりました。

【観劇頻度別BEST3】

該当 1位 2位 3位
週1回~ほぼ毎日 42 CoRich舞台芸術! 45.2% カンフェティ 42.9% シアターガイドHP 38.1%
月に1~数回 57 げきぴあ 29.8% シアターガイドHP,カンフェティ 28.1%
年に数回 27 特になし 59.3% げきぴあ 14.8% e+ Theatrix! 11.1%
人生で数回 8 特になし 75.0%
134

【年代別BEST3】

該当 1位 2位 3位
12歳~19歳 5 CoRich舞台芸術! 60.0%
20歳~29歳 17 カンフェティ 35.3% CoRich舞台芸術!,演劇ライフ,特になし 23.5%
30歳~39歳 38 カンフェティ,CoRich舞台芸術! 26.3% 特になし 23.7%
40歳~49歳 53 シアターガイドHP 37.3% 特になし 35.8% カンフェティ 26.4%
50歳~59歳 14 カンフェティ,CoRich舞台芸術! 、げきぴあ 35.7%
60歳以上 7 特になし 71.4%
134

観劇頻度別では、「週1回~ほぼ毎日」という層で「CoRich舞台芸術!」が、「月に1~数回」という層で「げきぴあ」が支持されているのが特徴的です。前者は“シアターゴーアー”と呼ばれるようなかなりコアな小劇場ファン、後者は商業系のミュージカル・演劇ファンが中心層となっていることが推察できます。また、年代別では、このアンケートに最も多く参加してくれた40代の層で「シアターガイドHP」が、幅広い年代で「カンフェティ」「CoRich舞台芸術!」が高い支持を得ていることが分かります。

さて、舞台情報WEBサイトは、広報先として【舞台関係者】にどのような位置づけで捉えられているのでしょうか?

Q.広報の際、公演情報やプレスリリースを必ず送付している舞台情報WEBサイトは?(複数回答可)

回答者数57

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「CoRich舞台芸術!」(38.6%)、「シアターガイドHP」(36.8%)、「演劇ライフ※4/3でサービス終了」(33.3%)という情報網羅型のポータルサイトが上位を占めるとともに、「特になし」(38.6%)という回答も非常に多くなりました。一方で、これは紙媒体でも同様ですが、専門家による劇評やレビューが掲載されているメディアへのアプローチは意外なほど少ないようです。かつては新聞や専門誌に掲載される劇評が公演の成否を分ける程の影響力を持っていましたが、クチコミサイトやSNSサービスの普及によって、劇評の在り方や捉えられ方にも大きな変化が起こっているように感じます。


4.観客が舞台情報メディアにアプローチする動機は?

それでは、【観客】はいったいどんな目的(動機)で舞台情報メディアにアプローチしているのでしょうか?

Q.あなたが舞台情報メディアを購読、あるいは閲覧する主な動機は?(複数回答可)         
回答者数134

スクリーンショット 2013-05-25 15.44.09

「チケット情報の入手」(62.7%)が最も多く、続いて「鑑賞作品の選定」(58.2%)、「アーティストのインタビューや写真」(45.5%)という結果になりました。これは、回答者を「月1回以上鑑賞する」という【観客】に絞っても大きく変わりません(下記グラフ参照)。

■観客 ※月1回以上鑑賞者

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【観客】にとって舞台情報メディアは、すでに鑑賞意志のある作品に関する「チケット情報の入手」ツールであり、次なる「鑑賞作品を選定」するツールとなっているのは明らかで、また、平均で3~4個の動機からアプローチしていることも分かりました。さらに、観劇頻度別、年代別での動機ランキングは以下のようになります。
【観劇頻度別BEST3】

該当 1位 2位 3位
週1回~ほぼ毎日 42 鑑賞作品の選定 66.7% チケット情報の入手,劇評・レビュー 61.9%
月に1~数回 57 チケット情報の入手 63.2% アーティストのインタビューや写真 56.1% 鑑賞作品の選定 52.6%
年に数回 27 チケット情報の入手 66.7% 鑑賞作品の選定 55.6% チケットの購入 40.7%
人生で数回 8 鑑賞作品の選定 62.5% チケット情報の入手,会場へのアクセス 50.0%
134

【年代別BEST3】

該当 1位 2位 3位
12歳~19歳 5 アーティストのインタビューや写真,舞台写真 80.0% チケット情報の入手,鑑賞作品の選定,劇評・レビュー 60.0%
20歳~29歳 17 チケット情報の入手 76.5% 鑑賞作品の選定 70.6% アーティストのインタビューや写真,劇評・レビュー 47.1%
30歳~39歳 38 チケット情報の入手 76.3% 鑑賞作品の選定 55.3% アーティストのインタビューや写真 47.4%
40歳~49歳 53 鑑賞作品の選定 54.7% チケット情報の入手 52.8% アーティストのインタビューや写真 45.3%
50歳~59歳 14 チケット情報の入手,鑑賞作品の選定 64.3% アーティストのインタビューや写真,会場へのアクセス 50.0%
60歳以上 7 鑑賞作品の選定 57.1% チケット情報の入手,会場へのアクセス,劇評・レビュー 28.6%
134

5.舞台芸術の情報源として機能しているのは?

観客が舞台情報を入手する方法は、当然ながら舞台情報誌や舞台情報WEBサイトには限りません。ここでは、情報源として実際にどのようなものが機能しているのかを探るため、【観客】には、「あなたが鑑賞作品を選ぶ際に重要視している情報源・ツールは?」、【舞台関係者】には、「あなたが広報の際に重要視している情報発信源・ツールは?」、【メディア関係者】には、「あなたが情報入手先として重要視しているのは?」という質問をそれぞれに投げかけてみました。

観客 (回答者数134)
Q:あなたが鑑賞作品を選ぶ際に重要視している情報源・ツールは?
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■観客 ※月1回以上鑑賞者

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Q:あなたが広報の際に重要視している情報発信源・ツールは?
舞台関係者 (回答者数57)

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Q:あなたが情報入手先として重要視しているのは?
■メディア関係者 (回答者数16)

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【観客】【舞台関係者】【メディア関係者】すべての立場において7~8割の人が「折り込みチラシ」を重要視していると回答しました。社会的な風潮として“紙媒体離れ”が進んでいることを考慮すると、この結果は特異な状況にも思えますが、日本の舞台業界特有の宣伝方法が長い時間をかけて定着し、一般的な宣伝媒体としての「チラシ」を越えた存在として独自の発展を遂げてきたことを再認識できる結果だとも言えます。ただし、それぞれが重要視していると回答した情報源・ツールの平均数は、【観客】4.1個、【舞台関係者】6.2個、【メディア関係者】5.6個となっており、決して「折り込みチラシ」のみに情報の送受信を依存している訳ではないということも忘れてはならない点です。特にSNSツールの1つである「twitter」は、観劇頻度、情報感度が高い層になればなるほど重要視する人が増えている傾向にあります。情報信頼度は高いが基本的に主催者側からの一方向発信となる「折り込みチラシ」や「主催者公式サイト」に対して、不特定多数のユーザーの双方向コミュニケーションが可能な「twitter」を代表とする各種SNSは、今や欠かすことができない情報源の1つとして定着したと言えるでしょう。

ちなみに、観劇頻度別、年代別での情報源ランキングは以下のようになりました。
【観劇頻度別BEST3】

該当 1位 2位 3位
週1回~ほぼ毎日 42 折り込みチラシ 78.6% twitter 59.5% 主催者公式サイト 50.0%
月に1~数回 57 折り込みチラシ 77.2% twitter 50.9% 主催者公式サイト 43.9%
年に数回 27 折り込みチラシ 59.3% テレビ,新聞 40.7%
人生で数回 8 新聞 75.0% 雑誌 50.0% 折り込みチラシ 37.5%
134

【年代別BEST3】

該当 1位 2位 3位
12歳~19歳 5 折り込みチラシ,twitter 80.0% 舞台情報WEBサイト 60.0%
20歳~29歳 17 折り込みチラシ 94.1% 主催者公式サイト 58.8% twitter,知人 52.9%
30歳~39歳 38 折り込みチラシ 81.6% twitter,舞台情報WEBサイト 42.1%
40歳~49歳 53 折り込みチラシ 54.7% twitter 41.5% 舞台情報WEBサイト,主催者公式サイト 35.8%
50歳~59歳 14 折り込みチラシ 85.7% 主催者公式サイト 57.1% twitter,舞台情報WEBサイト 42.9%
60歳以上 7 折り込みチラシ,新聞 57.1% テレビ,知人,舞台情報WEBサイト 28.6%
134

6.メディア関係者への公演情報リリースの最良手段は?

ここでは少し視点を変えて、【舞台関係者】がリリースする公演情報を、【メディア関係者】がどのような手段で届けて欲しいと考えているのかを検証してみます。ちなみに、当サイト内で2012年6月~8月に【舞台関係者】に向けて実施した簡易アンケート「メディアへのリリースはどうやって送っている?」では、「郵送・メール便(封書)」(52%)が最も多く、続いて「e-mail」(32%)、「TEL・FAX」(14%)という回答を得ました。これによると、依然として紙媒体による「DM発送」が情報リリース手段の主流となっているようでしたが、果たして情報の受け手側【メディア関係者】は、どのように感じているのでしょうか?本調査では【メディア関係者】に対して「公演案内やプレスリリースはどんな方法で届けて欲しいですか?」という質問を投げかけました。
■メディア関係者 (回答者数16)

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回答者数が16名と少ないため、この結果だけを鵜呑みにすることは出来ませんが、本調査においては87.5%の【メディア関係者】が、「e-mail」での情報受信を望んでいるという結果が出ました。これは筆者の主観ですが、足繁く劇場に通い、「折り込みチラシ」等で常に情報収集に務めている【メディア関係者】にとっては、チラシに掲載されている情報と遜色のない基本情報ならば、あらためて管理の面倒な紙媒体(郵便・メール便)で送付して欲しくない、と考えているかもしれません。一方で「紙媒体の方が記憶に残りやすい」という意見もありましたので、一概に「e-mail」が最良な手段だとは言えませんが、公演の広報担当者としては、公演案内、招待状、企画書、プレスリリース等を【メディア関係者】に送付する際には、少なくとも受け手側の状況を十分に想定した上で適切な「内容」と「手段」を選択する必要があるでしょう。おもに舞台情報を取り扱っている【メディア関係者】の多くは、フリーランスで活動している個人や僅かな人数で切り盛りしている編集部であることを念頭に置いておくと、工夫すべきポイントがいくつか見えてくるのではないでしょうか。


7.今、望まれている舞台情報メディアとは?

冒頭でも触れたように、現在、舞台芸術というカテゴリーの中で起こっている出来事は、既存の舞台芸術ファンに留まらず、これまで繋がることがなかった生活スタイルや趣向を持つ人たちに対しても深く影響を及ぼすような多様性と可能性を秘めています。また、情報回路となるIT技術は言わずもがな日進月歩で進化を遂げており、舞台情報メディアに携わる者が持つ意義や役割もますます広がってきているでしょう。しかしながら、情報発信者となる【舞台関係者】、情報媒介役の【メディア関係者】各々が日々試行錯誤を繰り返しているにも関わらず、多くの有効な情報が本当に届いて欲しい人たちに届いていないような感覚が拭いきれません。果たして、今の舞台芸術界、社会にとって本当に望まれている舞台情報メディアとはいったいどんなものなのでしょうか?本調査では、【観客】【舞台関係者】に対して「あなたが望む舞台情報メディアとはどんなものですか?」という質問を、【メディア関係者】に対して「メディアの立場から見て、舞台芸術の広報面での課題とはどんなものだと感じていますか?」という質問を投げかけました。自由記入にて行なったこの質問の全回答を紹介して、本調査のレポートを締めくくりたいと思います。
Q:あなたが望む舞台情報メディアとはどんなものですか?
■観客

回答 観劇頻度 性別 年代 職業 住所
誹謗ちゅうしょうのないもの 月に数回 女性 40歳~49歳 主婦・主夫 関東
臨場感溢れる舞台!設備・音響・テーマ・出演者など全てステキ!(今回はDance Earth) 人生で数回 女性 40歳~49歳 主婦・主夫 関東
「シアターガイド」での木村光一インタビューのようなかみ応えある記事が読みたい。 週に数回 女性 30歳~39歳 会社員 関東
A席B席など、入場料金だけでなく、どの辺の位置なのかも知りたいです。 月に数回 女性 60歳以上 主婦・主夫 関東
ジャンルを問わず幅広い情報 週に1回 女性 40歳~49歳 会社員 関東
メールマガジン、チラシ 年に数回 女性 40歳~49歳 公務員 関東
リニューアル後のDANZAはとても理想的。読者優先、特典があれば、さらに良い。 月に数回 男性 40歳~49歳 会社員 東海
休刊してしまいましたが、「ぴあ」は便利でした。いろいろな作品をパラパラっと見られて、行ったことのないジャンルにも行くきっかけになったので。WEBは全体を見づらいと思うのは私が時代おくれだからかな? 月に数回 女性 40歳~49歳 団体職員 関東
劇場でのチラシ、チケット情報のサイトなど 人生で数回 女性 30歳~39歳 公務員 関東
作品に参加される俳優の方々の名前や写真がわかりやすいもの。内容が短い言葉で表されていると良い。 年に数回 女性 40歳~49歳 派遣・アルバイト・パート 関東
作品の内容、出演者、脚本家、演出者などがしっかり書かれているもの。作品を上演する理由や裏話などが書かれているもの。 年に数回 女性 50歳~59歳 派遣・アルバイト・パート 北陸
自分が観た芝居や観たかったのに行けなかったモノの写真があると買ってしまう。けいこ前のインタビューよりも、役が固まってからの話の方が面白い。それでは、チケットの売り上げにはつながらないので、難しいかもしれませんが、紙媒体はとくに記録として買う派です。【以下、表面に記載のコメント】とても立派な劇評家に絶賛されるよりも、自分の好きな役者が、自分も「好き」と思った芝居をほめてくれる方が、ファンはうれしいと思う。私だけかな?そういう企画やっていただけませんか? 月に数回 女性 30歳~39歳 派遣・アルバイト・パート 関東
主にチラシなので、ネットで気軽に見られるといいなと思います 月に数回 女性 30歳~39歳 公務員 関東
週刊誌、雑誌等の掲載の数をふやすことがよいと思う。又、基準は別として、月、週のおすすめを解りやすく提示して欲しい。 年に数回 男性 60歳以上 無職 関東
小さな劇場の話題の舞台情報 年に数回 男性 50歳~59歳 自営業 関東
小劇場の劇団の情報がくわしい事。 週に数回 男性 30歳~39歳 その他 関東
情報チェックには時間をかけたくないので、ぴあ、Lawson、e+、劇団などのメルマガを利用しています。e+theatrixやえんげきのページは楽しみのために読んでいます。 月に数回 女性 40歳~49歳 派遣・アルバイト・パート 関東
制作側に有益な劇場・ホールの情報をちみつに紹介するもの。昨今、極力、舞台の情報は入手しないようにしています。無料であっても、よりたくさんの情報は欲しいのですが、たまりすぎて困ります。Web上からデータとして、PCやスマホで取り込むスタイルで、なるべく物理的なスペースを使わないようにしています。 月に数回 男性 40歳~49歳 派遣・アルバイト・パート 関東
特に思い当りません。 月に数回 男性 30歳~39歳 派遣・アルバイト・パート 関東
熱海殺人事件にEXILEなおきが出ているので見に行ったが馬場さんの演技に感動しました!舞台鑑賞が好きになりました! 年に数回 女性 40歳~49歳 会社員 関東
分かり易く、アクセスし易く、偏りのないもの 人生で数回 女性 30歳~39歳 主婦・主夫 関東
1つ1つの作品の解説や上演日程などが詳しく記載されていて、見やすいと良いですね。写真なども多用して欲しいです。 月に数回 女性 30歳~39歳 派遣・アルバイト・パート 関東
Twitterとブログでほぼ充足している 週に1回 女性 40歳~49歳 自営業 関東
Twitterやブログ 週に1回 女性 30歳~39歳 会社員 関西
webサイト 年に数回 男性 40歳~49歳 派遣・アルバイト・パート 関東
あまり期待していない。今のところTwitterと主宰者(劇団)のHPで概ね情報はとれている。プレオーダーや発売日が分かりやすく一覧になっているものがあれば利用したい。 週に1回 女性 40歳~49歳 フリーランス 関東
いち早く情報が入手できるもの 週に1回 女性 30歳~39歳 その他 東海
いつどこでなにをやっているのかが一覧で見られるシンプルなもの。 月に数回 女性 30歳~39歳 派遣・アルバイト・パート 関西
お金がかからないで内容豊富。目当ての情報が探しやすい。 月に数回 女性 40歳~49歳 自営業 関東
カレンダーでいつ何処で何を演っているのか一目瞭然なスケジュール。 週に数回 女性 40歳~49歳 会社員 関東
キャスト、スケジュールの詳細がよくわかる 月に1回 女性 60歳以上 主婦・主夫 関東
クチコミ評判を速く伝えて欲しい。 週に1回 女性 50歳~59歳 会社員 関東
こりっちのスピード感+識者によるお勧め・解説 週に数回 男性 40歳~49歳 会社員 関東
シアターガイドの情報量+こりっちのチケット販売力 週に数回 男性 40歳~49歳 会社員 関東
スマホ 月に1回 女性 50歳~59歳 会社員 東海
チケット情報や公演情報がリアルタイムでわかるもの 週に数回 女性 30歳~39歳 派遣・アルバイト・パート 関東
チケット発売時期、上演時間、できれば劇評などもまとまっているサイト(リンク集でも可) 週に数回 女性 50歳~59歳 会社員 関東
データとして正確性のあるもの 月に数回 女性 50歳~59歳 会社員 関東
テレビに出ている俳優が舞台にも出るようになり、昔に比べると舞台に関する情報のメディア露出も増えてきているのだと思います。でもやはり、数的な感覚で言えばコンサートや映画のそれと比べれば絶対的に少ないと思いますし、何より観劇へのハードルはコンサートや映画の鑑賞に比べると圧倒的に高い。どのようなメディアが効果的かも大切な要素ですが、なぜハードルが高いのかもまず考える必要があると思います。 ※以下、個人的な見解です。例えばコンサートであれば多少チケット代が高くても自分の知っている曲を数曲でもやってくれれば生で聞けてよかったと思えるし、映画も面白くなかったなと思ったとしても2000円弱の出費だし・・・とも思えます。しかし舞台はそもそもの単価が高い上に、面白くないと思っても2~3時間拘束されるという形になります。なので、観劇好きを公言している友人にしか、観劇を誘うことはありません。 月に数回 女性 30歳~39歳 会社員 関東
ネット:チケット入手に関する情報にすんなりとアクセスできること。  ネット&雑誌:舞台作成に関する具体的な(裏話的)読み物 月に数回 女性 40歳~49歳 会社員 関東
バリアフリー・アクセシビリティ(舞台説明・字幕など)情報も盛り込まれていること 月に数回 女性 30歳~39歳 フリーランス 関東
フリーペーパー 月に数回 女性 40歳~49歳 派遣・アルバイト・パート 関東
ポータル的な機能を持つ紙媒体 週に数回 男性 40歳~49歳 フリーランス 関東
もっとレビューや劇評が読みたい。舞台の感想は即時性も含めて今はTwitterがいちばん有効な気がする。 月に数回 女性 30歳~39歳 会社員 関東
わかりやすさ 月に数回 女性 40歳~49歳 団体職員 関東
一早い舞台公演概要の詳細 週に数回 女性 40歳~49歳 会社員 関東
一定の範囲地域の2,3か月先の各劇場別の公演予定日程が一覧でき(首都圏のぴあ+のようなイメージだが,直近月のみでは前売予約購入の参考にはならず遅い),そこから個別の公演情報にもリンクがつながっているようなウェブサイトメディア 週に1回 男性 30歳~39歳 公務員 九州
一番は、再見したいと思った劇団からの、丁寧な公演案内。二番目は、とにかく公演案内。情報発信が雑すぎます。 週に数回 男性 40歳~49歳 フリーランス 関東
一覧性のあるもの、または、折込チラシみたいにわくわくするもの 年に数回 女性 20歳~29歳 公務員 関東
演劇を開かれた存在にするために、演劇が身近ではない人も意識して宣伝するもの。 月に1回 女性 12歳~19歳 学生 関東
演劇好き以外の一般の目にも触れるメディア 週に数回 男性 20歳~29歳 会社員 関東
簡潔であること 月に数回 男性 20歳~29歳 会社員 関東
観る舞台は、決めてどんなキャストが出てるかな?って調べたり、開演時間の確認、劇場アクセスがあるとありがたいです。 週に数回 男性 50歳~59歳 会社員 関東
観客からは見えない、知り得ない情報。舞台裏や稽古場、役者やスタッフへのインタビューなどを早く知りたい。 月に数回 女性 40歳~49歳 フリーランス 関東
観劇人口を増やす取り組みを 週に1回 男性 30歳~39歳 会社員 関東
鑑賞した舞台についての理解を深めたり、多角的な視点を得たりするためのもの 月に数回 女性 20歳~29歳 学生 関東
間口の広い、舞台情報メディア。 年に数回 女性 30歳~39歳 無職 北海道
関係者や劇評家より一般のファンのレビューを読めるような場所がもっとあって欲しい。 週に1回 女性 20歳~29歳 会社員 関東
基本的には広く浅くだけどカスタマイズ・オプションで狭く深くにできる、とか理想。 週に1回 女性 30歳~39歳 会社員 関東
既存の演劇情報サイトはトップページから読ませようとするものが多すぎる気がします。ニュースと読み物と当日券がさくっと買えるサイトが良いなと思います。 視覚的には閉鎖してしまった演劇NAVIが見やすかったと思います。 週に1回 女性 40歳~49歳 会社員 関東
急に仕事が休みになった時に、観劇できる舞台の情報 月に数回 女性 40歳~49歳 派遣・アルバイト・パート 関東
劇場に脚を運んでいなくても、手元に情報を届けてくれるようなシステムのもの。 月に数回 女性 20歳~29歳 会社員 関東
劇場やテクニカルスタッフまできちんと公演情報として残しているメディア。「(公演主催者からの)情報」と「(観客からの)劇評」はある程度分けるべき 週に数回 女性 20歳~29歳 学生 関東
劇場内でもらうチラシから気になる舞台を調べるためにメディアを利用するので、劇場ごとで見れるサイトがあれば嬉しいです。 月に1回 女性 30歳~39歳 会社員 関西
検索しやすい、判りやすい 年に数回 女性 40歳~49歳 会社員 関東
現在公演中とかの条件で、公演情報や口コミとかを検索しやすくして欲しい 月に数回 男性 40歳~49歳 会社員 中国
公演の出演者などの概要と地方公演を含めてスケジュールがまとめて確認できるもの 週に数回 女性 30歳~39歳 会社員 関西
公演の注目ポイント。予習程度の簡潔な粗筋 月に1回 男性 60歳以上 会社員 九州
広い見解 週に1回 女性 12歳~19歳 学生 関西
告知が早くて正確。客観的でること 月に数回 女性 30歳~39歳 会社員 関東
今あるものでよい。 週に数回 男性 20歳~29歳 学生 関東
事務所の大きさにかかわりなく公平な評価とPR 年に数回 女性 50歳~59歳 公務員 関西
自分が観たいと思うような作品を紹介しているメディア 年に数回 女性 60歳以上 主婦・主夫 関東
自分が行きたいチケット発売スケジュールを管理してくれる。レビュー・感想を(書き手や批評内容のレベル関係なく)ランダムにみることができる。 週に1回 女性 30歳~39歳 会社員 関東
自分が今いる場所から移動時間30~1時間半の場所で、2~3時間後に開演する作品がわかり、そのまま予約ができる。NAVITIMEアプリで検索できる。 年に数回 女性 30歳~39歳 会社員 関東
自分が住んでいる地域の演劇情報を得られるもの。 月に数回 女性 30歳~39歳 主婦・主夫 関西
主観が入っても良いので、分かりやすく情報を伝えて欲しい 週に数回 男性 40歳~49歳 無職 関東
週刊 月に1回 女性 40歳~49歳 会社員 関西
出演者のインタビュー、上演内容、上演時間、チケット販売スケジュール、シアターごとのおすすめの席の情報 年に数回 女性 50歳~59歳 主婦・主夫 関東
出演者のトーク番組にての舞台告知 年に数回 女性 30歳~39歳 派遣・アルバイト・パート 関東
出演者情報(詳しいプロフィールなども含む)、作品情報、チケット入手方法、劇評などを作品ごとに一度に入手できるようなポータルサイト。あるようでないと思うので。また、観賞後の復習のためにネタバレ情報(詳しい役振りなども)も掲載されていると望ましい。Twitter、Facebookなどはどちらかと言うと最初からある程度観に行く意志が固まっているものはチェックするが、そうでないなら最初からチェックはしない。 月に数回 女性 20歳~29歳 学生 関東
初めて観る芝居のチケットをとるのに後押しをしてくれる情報をくれるもの、チケットをとってから実際に観るまでの期待を膨らませてくれるもの、観て素晴らしかった舞台の思い出となる情報をくれるもの。演出家や役者の肉声が聞こえてくるようなのものがいいです。 週に数回 女性 30歳~39歳 会社員 関東
小劇場での公演の紹介 月に1回 女性 12歳~19歳 学生 関東
障害者なので、ポータブル字幕、台本貸出、音声ガイド、車いすok、などの観客サービスについても明記されたものがほしいです。 月に数回 女性 40歳~49歳 団体職員 関東
上演前は必要な情報が、上演終了後には舞台写真やインタビューなどその舞台を「反芻」させてくれるもの 月に数回 女性 40歳~49歳 公務員 東海
上演予定の作品・上演中の作品・上演を終えた作品、3つそれぞれの基本情報やレビューが等しく検索できるサイト。 週に1回 女性 20歳~29歳 学生 関東
常に新鮮な情報が提供されていること 週に1回 男性 50歳~59歳 団体職員 関東
情報が一元化されている 週に数回 女性 40歳~49歳 公務員 九州
情報が正確なもの。その舞台の雰囲気を伝えてくれるもの。 月に1回 女性 20歳~29歳 公務員 関東
情報が多すぎて、公演案内やチラシをみるだけでは、未知の劇団などには足を運びにくいので、好まれる層に対して厳選されている舞台情報がほしい。 週に数回 女性 30歳~39歳 会社員 関東
情報の正確さに加えて、アーティストインタビューなど、創作意図がより伝わってくるもの 週に1回 女性 30歳~39歳 団体職員 関東
情報を発信し続けてください、よろしくお願いします 月に数回 女性 50歳~59歳 自営業 関東
制作発表会見や、稽古場レポ等、普段一般人が見られない部分を詳しく知りたい。 年に数回 女性 50歳~59歳 会社員 中国
宣伝だけではなく、批判や直球の感想も含んだ面白いもの。演劇ファン以外も興味を持つようなメディア。 月に1回 女性 20歳~29歳 学生 関東
全てを網羅しているカタログ的なものではなく、偏向的であっても構わないので同カテゴリーの公演を専門的に扱っているものが複数というのが望ましい。読者がジャンルから追えるように。 週に数回 男性 40歳~49歳 自営業 関東
素早く正確な情報掲載 月に数回 女性 40歳~49歳 派遣・アルバイト・パート 関西
早くて正確な情報 月に数回 女性 40歳~49歳 会社員 中国
大体こりっちでこと足りています。あれこれ付加していってmixiみたいに迷走されても困るので… 週に数回 男性 30歳~39歳 会社員 関東
東京に限ってですが、オールインワンで各劇場の公演スケジュールがあってクリックするとそのHPにつながるような・・・。 週に1回 女性 40歳~49歳 会社員 関東
東京に舞台が集中しているから仕方ないが、全国区の舞台を紹介してくれること/出演者にスポットを当ててインタビューなど一般人にはできない情報を発信してくれること。(大物ばかりでなく) 月に数回 女性 20歳~29歳 学生 関西
当日券情報 月に1回 男性 40歳~49歳 会社員 関東
当日券情報、今日公演の舞台情報。主にTwitterが望ましい。 年に数回 女性 30歳~39歳 会社員 関西
統一感。 本に出るような公演は商業演劇ばかり。たとえば福岡のFPAPのHPみたいに、小さな舞台から大きなものまで、一目でスケジュールがわかるカレンダーがあったら便利 月に数回 男性 20歳~29歳 その他 関東
動画サイトでの定期的な舞台情報のアップを。舞台は何となく敷居が高かったり、また情報の拡散が乏しいように思います。目に飛び込むような提供場があると良いのでは。 人生で数回 女性 40歳~49歳 公務員 関東
特にない。 週に数回 女性 20歳~29歳 学生 関西
特になし 年に数回 女性 30歳~39歳 会社員 関東
特定のタレントに偏らずにインタビューなどを取り上げてほしい。ジャニーズ偏重にはうんざり。 年に数回 女性 40歳~49歳 主婦・主夫 関西
内容がわかりやすいもの 年に数回 女性 40歳~49歳 派遣・アルバイト・パート 関東
薄くてもいいから、シアターガイドくらいの値段で(画質の)綺麗な舞台写真やインタビューが載ってる雑誌。舞台に対する敷居が低くなるようなテレビ番組。小劇場で面白いのに埋もれてる人を(一般人とか評論家とかいろんな人が)紹介するページ(安価な雑誌のページ)。演劇人のコラムがいっぱい載ってる雑誌。演劇人がいっぱい出てるテレビ番組。誰か人が気になりさえすればあとは自分でいくらでも調べると思うのでいま演劇界隈にどんな人がいるのかが知れるようなメディアがほしい。あとは、あらゆる演劇の最新情報を一番早く伝えるホームページ。 月に1回 女性 12歳~19歳 学生 関東
必要な情報がすべて載っていること。簡単に手に入るまたは閲覧できること。 月に数回 女性 40歳~49歳 会社員 関東
舞台をほとんど見ないので特に無いが、昨夜、松山ケンイチさんの「遠い夏のゴッホ」を見て、舞台もいいなと感じた。今後、好きな俳優の舞台をチェックしたいと感じた。 人生で数回 女性 40歳~49歳 主婦・主夫 関東
舞台を見に行くにあたり敷居の高さを感じさせないインフォメーションを掲載しているもの。 月に数回 女性 40歳~49歳 会社員 関東
舞台観賞の為の入り口 月に1回 女性 12歳~19歳 学生 関東
複数の公演をハシゴすることが可能かどうか検討できるタイムテーブルの表示 週に数回 男性 40歳~49歳 会社員 北陸
偏りのないもの 月に1回 女性 30歳~39歳 会社員 関東
偏り無く情報が載っている 月に数回 女性 40歳~49歳 会社員 中国
本屋さんで気軽に立ち読みもでき、テレビCMでも偶然に出会えるとありがたい。 月に1回 女性 40歳~49歳 会社員 東海
未知のクリエイターのリコメンド、インタビューやレビューなどのテキスト ほぼ毎日 男性 30歳~39歳 団体職員 関東
流行や先端の技術を取り入れることばかりに囚われず、ユーザが使いやすく見やすく楽しめるメディア。(最近「楽しめる」の優先順位が低くなっている気がする) 月に数回 女性 30歳~39歳 フリーランス 東海

■舞台関係者

回答 活動拠点地域
特定のジャンルに偏らない。 関東(東京)
今のところ折込チラシ以上に効果がある情報メディアはまだ無いと思う 東京都
幅広く展開してくれるところ 世田谷
演劇ポータルサイトやソーシャルネットワーク 青森県
観客が観劇先を安心して選べる情報群 下北沢、三軒茶屋など
雑誌、映像。狭い範囲で。 できればこれ以上SNSを利用した舞台芸術メディアは増えないで欲しい。 多くのエンドユーザーまで情報が行き渡る可能性を持ったSNSだが、情報の管理・運用に追いつかない。 情報の価値が均質化してしまい、演劇情報が通販カタログのように見える。 古い考えなのかなぁと思う、27歳です。 東京都内~全国巡演
タイムラインで見逃すと云う事が無く、常に必要な人に届くもの 東京
情報がある程度整理されているが、商業的イベントに偏らない媒体。むしろ、主催者のお金目当ての宣伝媒体よりも、読者に面白い提案をするスタンスで情報が編集される事。 東京
日時・会場・作品名・作者・演出家・出演者などがキーワード入力や地域名入力で検索可能なサイト 関西
様々な年代層に観てもらえる媒体 東京
シアターガイド、カンフェティのような総合的なメディア 東京
興味のない人、田舎の人でも誰もが必ず見るもの 北関東
カンフェティは理想的ですが、少し大きい規模の公演にシフトしてきてしまった気がします。 東京
非常に難しい質問。演劇ファンに訴求するメディアと、演劇ファン以外に訴求するメディアの両輪が必要だと思います。紙媒体かweb媒体かという論点もあるでしょうが、ひとまず脇に置きます。その上で、ファン向けには情報が網羅的でアクセ視しやすいもの、ファン以外にはインタビューなどコンテンツの読み応えがあって演劇の知識がない人でも興味を持てるようなものがあったらいいと思います。 東京
劇団の特徴と観客の嗜好をマッチングさせ、未見の劇団でも足を運ばせてくれるサイトやメディア。更には一部のシアターゴアーや演劇関係者のためでなく、普段演劇を見ない・ほとんど見ないお客様にも訴求力を持っていること。 東京
現代はさまざまな媒体があるからこそ、かえって求めるものを見つけづらい、見つけてもらいづらい世の中になっている気がします。それを打開するようなツールやメディアがあればとは常々思いますが、情報社会の多様化が進み続ける現状では限りなく難しいと感じています。 東京
あらゆる媒体を使った総合宣伝 赤坂
即効性 代官山
様々な角度からの紹介と写真&動画を介して、見どころを伝えられるメディア 首都圏
たくさんの人に、たくさんの情報を一度におもしろく伝えられるメディア 東京
特になし 特になし
WEB媒体は予算がかからない場合が多いので助かります。でも、紙媒体も捨てがたい。地方の(或いは、地方もフォローした)充実したWEBサイトがあると嬉しい。 名古屋市
なるべく多くの情報があること 東京23区内
作り手の顔の見える媒体(紙でもWebでも) 神奈川県横浜市
ネットの活用 ピッコロシアター
情熱を持っていい作品・カンパニーを発掘しようという熱意を持ったメディア 東京
アーティストやカンパニー、作品に直接触れて報道されているもの 東京
広くユーザーを確保していて且つ公正を期している無料もしくは格安で情報掲載をさせてくれる媒体 中野、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、三鷹
テレビスポット 東京
ひとつは、小劇場、商業演劇、ミュージカル、実験的演劇、その他カテゴライズできないものなど、まんべんなく網羅し、かつ海外の舞台情報、会場への情報発信なども視野にいれているもの。もうひとつは制作者向けの業界誌的な媒体もあってもいいと思う。 東京
劇場ロビーで置きチラシを手に取るように、情報を取る人が自分から取りに行ける公平なポータルサイト。 東京
批評誌 京都
網羅性はいらない。主観的な編集情報。 東京
こりっちが頑張って下さっていますが、お勧めを網羅できるサイトで且つ、編集者のリコメンド付きのサイトは、在るといいですね。 東京・名古屋
港区
お客様が知りたいと思った時にすぐに公演情報を提供できるARのようなシステム。制作者にとっては、それひとつで、チケット予約も、集客動向も、ライフラインの情報も、クチコミも、お金の管理も、メディアへのアプローチも一元化してくれるアプリのようなシステム。 都内
多くの人に閲覧される物 東京
ビジネス、IT、環境、ファッション、ストリートカルチャーなども含めた、舞台情報だけではないメディア 東京、神奈川
小劇場専門 東京
非常に難しいですがチラシ、ネットに限らず広告効果が分かるメディア。 小演劇
ダンス・演劇といったジャンルで括るものではなく、もっと雑多でクロスした情報が得られるもの。 東京
ちょっと考えがまとまらないです 東京
WEB関係。動画や写真を手軽に発信出来るもの。 東京
特に思いつきません。舞台情報に限定しない物、とか。 茨城
フリーペーパー 横浜
今、舞台をすぐ観に行かない人へのアプローチもできる方法 東京
地域に根差したもの 東三河、浜松
全国規模のモノは観覧者も東京近辺が多いのであまり期待していないし、かと言って地域の舞台情報メディアは演劇マニアに対してしかPRできないので(それなら折込で十分)、地方で演劇をやっている身としては、舞台に限らず、地域のイベントなどをまとめたサイトがあり、それに掲載されるチャンスが多いのであれば(地方新聞社などが運営している場合、コネがない限り取り上げられにくい為)、そういうサイト。 新潟県長岡市
責任ある(個性ある)視点で、きちんと語られること 京都
中央だけでなく、地域の演劇も取り上げて欲しい。せめて演劇祭などだけでも嬉しい。 長野県松本市
商業性と非商業性が混在せずに別離したメディア 東京都
貴社の様にこちらに多すぎると思う位、ニュースを運んでくれる媒体。あとは新聞(私の場合は朝日新聞)一般雑誌で充分。自分で情報は選択すべくだから。 東京
自由なのに必須になってませんか? 愛知県
安いこと 全国の劇場
口コミ 杉並区
演劇コアファンに確実に情報が届くメディア 初台

Q:メディアの立場から見て、舞台芸術の広報面での課題とはどんなものだと感じていますか?
■メディア関係者

回答 職種
「インターネット上で公演情報は必ず確かめられる」という意識は、観客の間にすっかり浸透したように思います。なので公演情報が劇団(主催者)のウェブサイトと上演会場(劇場)の公式サイトで、すぐに確認できない時に、困ったなと感じます。チラシが入手できない公演も多いですし、チラシを入手していても探し出せない場合もあるので。すぐに目に着く場所ならツイッターでもfacebookでもいいので、主催者と劇場の公式サイトには正式な情報を載せておいてほしいです。また、アーティスト名や劇場名などの検索で見つかるように、公演情報は画像だけでなく、テキストもすべて記載しておいていただけると助かります。 ライター・ジャーナリスト
リピーターやシアターゴーアー以外にいかにして情報を届けるか ライター・ジャーナリスト
愛好家達には伝わるルートがあるが、一般のお客様に、地味だけど良い作品やテレビには出ないけど優れたパフォーマーをお奨めするツールがまだとぼしい。専門誌はどうしても愛好家向けに編集しなければならない宿命がある。FBやtwitterのおかげで昔よりは発信しやすくはなりましたが。 その他(編集と執筆)
チラシは日本ならではのユニークなメディアなので、もっともっとこだわりをもって作って欲しい。チラシもまた演劇であるとの意識が必要です。 編集者
・演劇の情報が首都圏のみに偏りすぎている。・特に若い劇団が、宣伝をツイッターなどのウェブのクチコミに頼りすぎてる感がある。マスコミの広報活動やチラシまきなどが明らかに減った。・報じる側も報じられる側も、演劇層以外への働きかけを意識していないように思う。たとえばチラシを配布する場所は劇場に限らない。カフェやギャラリーなどにも働きかけることが必要。報じる側も「この劇団は誰でも知ってるでしょ」前提で話をする人が多い気がする。 ライター・ジャーナリスト
演劇フアン以外を劇場に呼び込むインパクトある広報手段が見つかっていない。 ライター・ジャーナリスト
舞台制作社側に広告予算がないこと(広告の出稿がほとんどないこと)。それゆえ媒体社の事業が常に零細な事業に留まり、専門知識や業界経験の豊富なスタッフが雇えないこと。また、原稿料も少ないため、キャリアや実績のある有能な外部のライターやジャーナリスト、批評家も起用できないこと。その結果、舞台を評価できず、アイドルやタレントが主演する話題性が強いメジャーな舞台ばかりを取り上げる傾向が強まること。あるいは逆にメジャーすぎると腰が引けてしまい取り上げることができないこと。そして、一度コネができ取材した後でも、同じ取材相手ばかりを取り上げるようになりマンネリな企画ばかりになること。そのため、媒体そのものの魅力も低くなり、実売数が落ちて、業界全体にも閉塞感を醸成してしまうこと。 ※このアンケートを企画された方へ。職種別にアンケートととっている割には、質問項目数が少なすぎます。この程度のことで何がわかるのでしょうか? どうせ統計をとるのであれば、もっと緻密なフィールドワークをお願いしたいと思います。以前、「劇勢調査」というのをやられていたと思うのですが、その集計結果というのはどこかで見られるものでしょうか? 寡聞にして存じていないのですけれども。 その他(「番組制作者」以外すべて)
多くの情報がe-mailで届くようになりましたが、とはいえ、見過ごしも多く、やはりハガキの効用は依然高いと感じています。東京かわら版は、公演カレンダーがついているので定期購読しています。落語と演劇ではまた違いますが。 編集者
広報を担う人材としての書き手の層の薄さ。映画やドラマなど他の仕事もしていると、演劇ほど書き手が少ないところはないと感じる。新聞、雑誌、パンフレットなど、いつでも同じ書き手の意見ばかりが掲載されていて、独裁制かと思う。映画の世界では、公式の仕事をしている人間に、評を書かせないという雑誌もあるが。どんなに優秀な人であっても、ひとりでは足りない。もっと多くの視点を宣伝に取り入れるべきであろう。 ライター・ジャーナリスト
アーティスト偏重傾向が徐々に強まっており、観客側との剥離を感じること。若くて新進気鋭のアーティストや制作者達は「観客を含めた舞台創造、観客の演劇文化へのより深い理解」を求めているが、その為の議論や方法論が、どうも一方的過ぎる気がします。 編集者
地方情報の発信を行っているので余計にですが、好きな人は情報の仕入先は知っているけど、そうでない人たち、新規の人達を取り入れるためのキッカケになる場所は少ないのではないかなと思っています。また、公開していても情報が無さ過ぎたり。劇評やこういった人にオススメ!といった第三者の意見が聞ける場所も、身近にはあまり知らないので出来るなら欲しいかなと。 WEB管理者
上演の魅力や意義を伝える言葉のクオリティ。ありきたりな美辞麗句か、身内でしか通じない曖昧な表現、そのどちらかしかないように思える 劇評家
今興味が無い人へのアプローチが足りていない。映画のように公演までの間に何度も違う形で(タイアップ商品など)呼び掛けていかないと忘れられてしまう。特にクラシック音楽は公演と社会との連携(例えば広報を兼ねて公演前に教育的に舞台裏を見せてしまうとか。西洋音楽は特に大人に対してもまだまだ教育が必要だと思う。日本の文化ではないので、どうやって舞台が作られていくのか知られていない。)を今から考えていかないと、舞台制作の支持を得られなくなると思う。 その他(アーカイブ研究[Web配信等])
あらゆる演劇情報を網羅し、それを整理して提供する媒体が存在しないこと。 ライター・ジャーナリスト
映画と違い、実際に観ることのできる人が非常に限定的であること、稽古風景を一部映像で紹介しても内容がなかなか伝わりにくい事などから、テレビで取り上げるときにはどう伝えるべきか、その演出が常に課題となる。 番組制作者
舞台の評判がいいのか悪いのかということを情報収集してからチケットを買おうというお客さんが増えているように感じるので、情報を伝える早いスピードと、「これなら面白そう!」と思ってもらえるような、テッパン要素を的確に伝えることが大事だと思います。→上記のように考えるので、・ゲネプロを撮影して一部を動画で流す、・再演ものなら、初演時の映像を無料でダイジェストで流す、・劇団なら劇団のカラーが出る短編演劇動画を作って無料で観てもらう、などの手段で、「これなら観たい!」というテッパン要素を伝えられるんじゃないかという仮説のもと、エントレは活動してみています。 WEB管理者

8.備考:回答者【観客】詳細データ

◆性別
06
◆年齢
04
◆職業
02
◆回答方法
03
◆お住まい
01
◆観劇頻度
05



レポート:郡山幹生(Next)


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