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2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は5日、都内で理事会を開き、政官財やスポーツ、文化など、各界170名からなる「顧問会議」の設置を決定した。このうち顧問は159名で、新国立劇場演劇芸術監督の宮田慶子氏、能楽師の野村萬氏、俳優の草刈民代氏らが選出された。
顧問会議は今後年1回程度開催され、大会運営に幅広い助言を求めるという。同会議の議長は最高顧問である安倍晋三首相が務める。
また東京都でも同日、東京五輪に向けて日本の文化や芸術を世界に発信するプログラムを検討する有識者の部会が都庁で開催された。
出席した狂言師の野村萬斎氏は、「古典芸能から前衛的アートの人までが結集していくというコンセプトが重要」と訴えた。また音楽家の大友良英氏は、海外で盆踊りが「盆ダンス」として注目されつつあることを紹介し「今から日本中、世界中に盆踊りのおもしろさを広めたらいいのでは」と提案した。
都は2016年までに計画を策定し、2017年から文化イベントを実施、オリンピック開催中には世界の人々に文化を発信する「東京フェスティバル」を開催する。
オリンピック憲章には「短くともオリンピック村の開村期間、複数の文化イベントのプログラムを計画しなければならない」と明記、各大会の五輪組織委員会に対し文化イベントの実施を義務づけている。