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人形浄瑠璃文楽の太夫(浄瑠璃語り)で人間国宝の竹本住大夫さんが、5月の国立劇場での公演で引退することがわかった。
竹本住大夫さんは、1924年大阪生まれ。1946年に2代目・豊竹古靱太夫に入門し、初舞台を踏んだ。85年に7代目・七世住大夫を襲名。『伊賀越道中双六・沼津の段』や『義経千本桜・すしやの段』など高く評価されている。
2012年に市制改革を掲げた橋下徹・大阪市長(当時)が、文楽協会への補助金凍結を打ち出した際には、文楽の文化的価値や技芸員の実情を訴えた。同年7月に脳梗塞のため入院したが、リハビリを経て13年1月に文楽劇場で舞台復帰を果たした。
89年人間国宝。2005年文化功労者。
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