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「KAAT 神奈川芸術劇場」(横浜市中区山下町)の支配人・蔭山陽太氏が7月末にて同劇場を退職し、8月より京都市音楽芸術文化振興財団に所属することが明らかになった。KAATに続き今度は、同財団が指定管理者を務める「ロームシアター京都(旧京都会館)」(京都市左京区岡崎)の開館事業に取り組む。
蔭山氏は、「俳優座劇場」「文学座」「まつもと市民芸術館」を経て、2010年4月より開館前の「KAAT 神奈川芸術劇場」の支配人に就任し、大都市・横浜に誕生した新たな創造型劇場の基盤づくりに尽力した。同劇場に引き続き蔭山氏が開館準備事業に携わることになった「ロームシアター京都」は、昭和建築界の巨匠と呼ばれる前川國男氏の設計により「京都会館」の名称で1960年に開業。長年に渡り京都の「文化の殿堂」として愛され続けてきたが、施設の老朽化などのため昨年春に一時閉館し、現在は2016年1月の再オープンを目指し大規模な改修工事を行なっている。今月5日には、ネーミングライツによる新名称「ロームシアター京都」が発表された。