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水戸芸術館(茨城県水戸市五軒町)の新しい演劇部門芸術監督に、4月より劇作家・翻訳家の高橋知伽江(たかはし・ちかえ)氏が就任した。前任者の松本小四郎氏はアドバイザーとして劇場運営に携わる。
高橋氏は、東京外国語大学卒業後、劇団四季、新神戸オリエンタル劇場、わらび座を経てフリーランスで活躍。2011年にはノエル・カワードによる戯曲『秘密はうたう A Song at Twilight』『出番を待ちながら』の翻訳により「第四回小田島雄志・翻訳戯曲賞」を受賞した。また、愛媛県坊っちゃん劇場にオリジナルミュージカル『誓いのコイン』を書き下ろしたり、島根県民ミュージカル『ビリーブ・イン・ミー』の上演台本を執筆するなど、これまで全国各地で地域に根ざした創作活動に携わってきた。
なお、同館のオープン当初から演劇部門の芸術監督として、「水戸子供演劇アカデミー」「水戸市民演劇学校」といった市民向け教育・普及事業や、専属劇団「ACM (Acting Company Mito)」などを展開してきた前任の松本小四郎氏は、アドバイザーとして引き続き関わっていくという。