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【演劇を核に利賀再生】南砺市で国際芸術村構想-富山

13.05/13

毎年夏に「利賀演劇人コンクール」、「SCOTサマー・シーズン」が開催される富山県南砺市利賀村で、演劇を核とした芸術文化の拠点を新たに整備し、地域活性化に乗り出すという。田中幹夫市長が8日の定例会見で明らかにした。

5月に改修完了予定の利賀中村体育館は、地域のスポーツ振興施設としての利用は勿論、演劇トレーニングや中高生などの音楽合宿練習などの場としても利用可能なスポーツ・文化振興のみならず地域活性化の拠点施設として活用されるようになる。体育館改修のお披露目として、8月25日と9月1日に、利賀に活動拠点を置く劇団SCOTが「SCOTサマー・シーズン2013」の期間中に行われる公演の市民親子鑑賞会「南砺市民のための観劇プログラム」を予定している。SCOTは今年夏に行う「サマー・シーズン 」から観劇料を設定せず、観客の裁量にゆだねる方針を発表している。演劇だけでなく、利賀全体の活動への賛同者を募るという。

また、地域内の空き家を利用して国内外の芸術家に滞在してもらう「国際芸術村」構想の実現に着手する。演劇の拠点が集まる上百瀬(かみももせ)集落を中心に、国内や韓国、中国の芸術家に空き家を斡旋し、滞在しながら制作活動を行えるようにするという。

利賀地域では、今年3月で「スノーバレー利賀スキー場」が廃止の方針となり、新たな地域振興策への取り組みが急務となっている。会見で田中幹夫市長は「利賀の振興に向けてSCOTから大きな賛同をいただいた。演劇を通して利賀を元気づける取り組みを展開したい」と話した。


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